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創作やまちゃんは架空のキャラクターです。エピソードは取材・調査にもとづく創作であり、実体験ではありません(詳細

釣りを始めたころ、「ライン(糸)なんて巻いてあればいいんじゃないか」と思っていました。リールにも竿にもこだわりたい気持ちはあったけど、糸はどれも同じ透明な細いものに見えて、値段の差が何なのか正直わかっていなかったんです。

安いリールに安いナイロンラインを巻いて釣りを始めたんですが、アジングを始めたとき「PEラインに替えると感度が全然違う」と言われて半信半疑で交換したら、本当に違った。それまで「アジが食ったかどうか」は竿先がぐっと入って初めて気づいていたのが、PEに替えてからは指先に「コッ」という小さな前アタリが伝わってくる。あの瞬間、糸を一本替えただけで別の釣りをしているような感覚になりました。

逆にナイロンのままだったら、おそらくあの繊細なアタリは一生気づかないまま「アジングは難しい釣りだ」とあきらめていたと思います。腕が悪いんじゃなくて、道具が情報を伝えてくれていなかっただけ。そう気づいてから、ラインは「巻いてあれば何でもいい」ものではないんだと考えを改めました。糸は魚と自分をつなぐ唯一の接点で、ここをケチると上流のリールや竿の性能も活かしきれない。今ではそう思っています。


3種類のラインの特徴

釣りで使うラインの主流は3種類です。

ナイロンライン

最も扱いやすいラインです。柔らかくて指に馴染み、結び目が作りやすく、伸びがあるのでバラシが少ない。釣りを始めたばかりで手がかじかむ冬場でも、ナイロンなら太めの号数を選べば結束に苦労しません。おれが最初にユニノットを覚えられたのも、ナイロンの素直さに助けられたからだと思っています。

伸びがあるというのは、魚が突っ込んだときに糸自体がクッションになってくれるということです。アワセが少し強すぎても、急に魚が走っても、ナイロンがびよんと伸びて衝撃を吸収してくれる。だから口切れやフックの伸びが減って、結果的にバラシが少なくなる。初心者ほどこのお守りのような伸びに救われます。

デメリットは吸水して劣化が早いこと。水を吸うと強度が落ちて、表面も白っぽく毛羽立ってきます。だから定期交換(3〜6か月に1回)が前提のラインです。おれは一度ケチって一年近く巻きっぱなしにして、足元の小物に切られたことがありました。安いラインだからこそ、惜しまず巻き替えるのが結局いちばん安上がりだと学びました。

入門釣りや投げ釣りのメインラインとして今も現役です。価格が安く、トラブルが起きても気軽に巻き替えられる。最初の一巻きとしては今でも一番すすめやすいラインです。

フロロカーボンライン

比重が重くて水に沈みやすく、傷に強い。伸びが少ないので感度が高め。ナイロンと見た目はよく似た透明な糸ですが、手に取るとフロロのほうが少し硬くて張りがあります。この硬さこそが、岩やテトラの角でこすれても切れにくい耐摩耗性の正体です。

おれが磯の足元を狙うときにフロロを信頼しているのは、根ずれへの強さがあるからです。水に沈む性質も理由があって、軽い仕掛けを底まで自然に送り込みたいときに、糸の重さが邪魔をしない。むしろ沈むことで仕掛けが流れに馴染みやすくなる。伸びが少ないぶん、底のわずかな変化や前アタリも手元に伝わってきます。

主にリーダー(先糸)として使います。フロロをメインラインにすると硬くてスプールに馴染みにくく、巻きグセがついてキャスト時にラインがバラけやすい。だから今はリーダー専用で使うことがほとんどです。一度メインに巻いて懲りた経験があるので、適材適所という言葉の意味を糸で覚えました。

UV(紫外線)劣化に強く、直射日光の下に置いておいてもナイロンより長持ちします。とはいえ傷には正直なので、根がかりや魚を抜き上げたあとは指で先端を撫でて、ザラつきがあれば結び直すのを習慣にしています。

PEライン

ポリエチレンの繊維を撚り合わせたラインで、細くて強い。同じ号数でナイロンの3〜4倍の強度があります。この「細いのに強い」が効いてきて、同じ強度を細い糸で出せるから、ルアーが飛ぶし、潮や風の抵抗を受けにくい。アジングで0.3号みたいな髪の毛のような糸を使っても、不意の大物に主導権を握られにくいのはPEのおかげです。

そして何より感度が高い。ほとんど伸びないぶん、ルアーの動きやボトムをコツコツ叩く感触、魚が触れた一瞬の違和感まで、糸がそのまま手に伝えてくれます。最初にPEに替えたとき「アタリってこんなに早い段階でわかるのか」と驚いたのはこの低伸度のおかげでした。水に浮く性質があるので、トップウォーターやライトゲームのように、ラインを水面に置いてアタリを取る釣りとも相性がいい。

デメリットは結び目が解けやすく、摩擦に弱いこと。表面がツルッとした撚り糸なので、ナイロンと同じ結び方だとすっぽ抜けることがあります。そして根がかりで無理に引っ張ると、ぷつんと呆気なく切れる。岩やテトラに一度こすれただけで弱るので、PE単体で使うのは事実上ありえません。必ず先端に摩擦に強いリーダーをつけること。この一手間を省くと、せっかくの一匹を足元でばらすことになります。


釣り方別ラインの選び方

釣り方 メインライン リーダー
アジング・メバリング PEまたはエステル 0.2〜0.4号 フロロ 1〜2号
エギング PE 0.6〜0.8号 フロロ 2〜2.5号
シーバス PE 1〜1.5号 フロロ 16〜20lb
投げ釣り(サーフ) ナイロン 3〜4号 不要
渓流釣り(テンカラ) テンカラ専用ライン ティペット
穴釣り ナイロンまたはフロロ直結 2〜3号 不要

入門段階では釣り方を決めて、その釣りに合ったラインを揃えるのが効率的です。あれもこれもと全部の釣りに対応しようとすると、号数違いのラインが何巻きも手元に増えて、結局どれも中途半端になります。おれも最初は欲張って色々買いましたが、まず一つの釣りに絞って、その釣りで「これがちょうどいい」という号数の感覚を体に覚えさせるほうが上達は早かったです。表の数字はあくまで目安で、同じアジングでも風の強い堤防なら少し太めにする、といった微調整は通ってから自分なりに掴んでいくものだと思っています。


ラインの号数を理解する

号数は太さを表す単位で、数字が大きいほど太く強い。lb(ポンド)は強度の単位で、何キロの力に耐えるかを表しています。お店で糸を選ぶとき、パッケージにこの号数とlbが併記されているので、両方を見比べられると選びやすくなります。

号数と強度(lb)の目安:

  • 0.3号 → 約6〜7lb(約3kg)
  • 0.6号 → 約12lb(約5.5kg)
  • 1号 → 約20lb(約9kg)
  • 2号 → 約35lb(約16kg)

ただし注意したいのは、この対応はあくまで目安だということ。同じ「PE1号」でもメーカーや撚り本数によって実際の強度に差があります。安いPEの1号と国産の上位グレードの1号では、引っ張ったときの粘りがまるで違う。数字だけで安心せず、最初は信頼できるブランドの定番を選んでおくほうが無難です。

入門ではライン号数そのものを暗記するより、「この釣りにはこのくらいの号数を使う」という感覚を体で覚えるほうが大事です。3kgとか9kgと言われてもピンと来ないものですが、実際にその糸で魚をかけて、どこまで強気にやり取りできるかを経験すると、数字が一気に生きた情報になります。


ラインの交換時期

どのラインも使い続けると劣化します。劣化は太陽の紫外線、水の吸収、岩やガイドとの摩擦、それから巻きっぱなしで放置したときの巻きグセなど、いろんな原因が積み重なって進みます。新品のときは透き通っていた糸が、いつの間にか白っぽくくすんでくる。あれが寿命のサインです。

  • ナイロン:3〜6か月ごと(吸水劣化が早い)
  • フロロ(リーダー):根がかり・ヒット後に毎回確認。傷があれば即交換
  • PEライン:1〜2シーズンで交換。毛羽立ちが出たら早めに

ラインが古くなると強度が落ちて、肝心なときに切れます。やっかいなのは、劣化した糸でも普段の小物相手なら普通に釣れてしまうこと。だから「まだ使える」と思い込んでしまう。でも本命の大物がかかった一番大事な瞬間にかぎって、弱った糸はぷつんといく。おれも過去に何度か、ここで悔しい思いをしました。

だから大事な釣行の前には、リールから少し糸を引き出して指でしごき、ザラつきや色の変化がないかを確認するのを習慣にしています。糸は釣りの道具の中でいちばん地味で、いちばん見落とされやすい場所。でもここの管理を怠ると、リールや竿にいくらお金をかけても全部が水の泡になります。


ラインは消耗品と割り切って、定期的に交換することが釣果への近道です。竿やリールは何年も使える道具だけど、糸だけは育てるものではなく入れ替えるもの。そう考えると気持ちが楽になります。

最初のころのおれみたいに「糸なんて何でもいい」と思っている人ほど、一度いい糸に替えてみてほしい。ナイロン、フロロ、PE、それぞれに役割があって、その釣りに合った一本を選ぶだけで、今まで気づけなかったアタリが取れたり、足元でのバラシが減ったりする。道具の中でいちばん安いのに、いちばん釣りを変えてくれるのが糸だと、おれは思っています。まぁ、楽しけりゃいいよね。


よくある質問

Q. 釣り初心者はナイロン・フロロ・PEのどれから始めるべきですか?

投げ釣りや堤防釣りの入門はナイロンが一番扱いやすいです。柔らかくて結びやすく、伸びがあるのでバラシも少ない。アジングやシーバスなどルアー系を最初から始めるならPEがおすすめです。おれはナイロンから入りましたが、アジングを始めたときにPEに替えて感度の違いに驚きました。

Q. PEラインにリーダーをつける理由は何ですか?

PEラインは摩擦に弱くて、根がかりで引っ張るとすぐ切れます。先端にフロロカーボンのリーダーをつけることで、摩擦や根ずれへの耐性を補います。PEライン直結はほぼNGで、必ずリーダーをつけるのがルールです。リーダーの長さは50cm〜1mが目安です。

Q. フロロカーボンはメインラインとリーダーどちらに使いますか?

現在はリーダー(先糸)専用として使うのが主流です。フロロをメインラインにすると硬くてスプールに馴染みにくい。水に沈みやすく傷に強いフロロの性質は、PEの先端に使うリーダーとして活きます。おれはすべての釣りでフロロをリーダーに使っています。

Q. PEラインはいつ交換すればいいですか?

1〜2シーズンが目安ですが、毛羽立ちが出たら早めに交換してください。おれは毛羽立ちが出たまま使い続けて、肝心なところでラインが切れた経験があります。大事な釣行の前には状態確認を習慣にして、怪しいと思ったら迷わず交換するのがいいです。

Q. PEラインの4本撚りと8本撚りはどちらがいいですか?

扱いやすさで言えば8本撚りがおすすめです。4本撚りよりガイドへの絡まりが少なく滑らかです。おれもアジングの細糸は8本撚りを使っています。ただし8本撚りは価格が少し高めです。国産ブランド(よつあみ・デュエル)は品質が安定していて安いPEラインより結局コスパがいいと思っています。

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