冬キャンプで寒くて眠れなかった夜が2回あります。
1回目は「秋用の寝袋でいけるだろう」と思っていたら、夜中の2時に目が覚めて、それから朝まで寒くて震えていた。翌日の釣りはぼーっとしていてほとんど釣れなかった。
2回目も似たような失敗で、「スリーシーズン寝袋+毛布」の組み合わせで臨んだら、気温0℃を下回ったときに対応できなかった。
この2回の失敗があってから、ちゃんとした冬用寝袋を買いました。
正直なところ、温度表示を信用しすぎて凍えた話
「−5℃対応」と箱に書いてある寝袋を買ったときのことです。
気温がちょうど−3℃くらいの夜、「余裕だろう」と思って薄着のまま潜り込んだ。最初の1〜2時間は確かに暖かかった。でも夜中の3時ごろ、じわじわと冷気が侵食してきて、気づいたら体が縮こまって震えていた。
まぁ、あれはつらかった。軽バンの中で毛布を引っ張り出して重ねたけど、それでも朝まで完全に眠れなかった。翌朝の朝まずめ釣行、ほとんどアタリを取れませんでした。
後から調べて分かったのが「快適温度」と「使用限界温度」の意味の違いです。「−5℃対応」という表示は多くの場合、「使用限界温度」か「下限温度」の話で、快適に眠れる温度ではない。この違いを知らなかったのが失敗の原因でした。
快適温度と使用限界温度の違い
寝袋を選ぶときに必ず確認するのが温度表示です。
日本では EU 規格(EN/ISO 13537)に基づいて以下の3段階で表示されています:
- 快適温度(Comfort):成人女性が寒さを感じず快適に眠れる最低温度
- 下限温度(Lower Limit):成人男性が丸まった姿勢で眠れる最低温度
- 極限温度(Extreme):成人女性が極寒で4時間生存できる温度(命は守れるが快適ではない)
重要なのは、気温より5〜10℃高い快適温度の寝袋を選ぶこと。
「−5℃対応」と書いてある寝袋でも、実際に快適に眠れる気温は0℃前後だったりします。
正直なところ、寝袋選びはこの快適温度で判断するのが一番間違いがない。たとえば気温が0℃になりそうな夜なら、快適温度が−5℃以上の寝袋を選ぶ、という考え方です。
車中泊で寝袋を使うときの特有の注意点
テント泊と車中泊では、寝袋の選び方に少し違いがあります。
結露で湿気が溜まる問題
ハイゼットカーゴで一晩過ごすと、朝には窓に盛大に結露が出ます。車内の湿度が上がりやすいので、ダウン寝袋は寝ている間に湿気を吸い込みやすい。帰宅後に必ず広げて干さないと、保温力が落ちてきます。
おれは釣行から戻った翌日、必ず部屋に広げて半日乾燥させるようにしています。面倒だけど、この一手間でダウンの寿命がまったく違う。
車内温度は急激に下がる
テントと違って、エンジンを切ると車内はすぐ外気温に近づきます。暖房で温まった空気が逃げるのが早いので、「さっきまで暖かかったから大丈夫」と思って油断すると深夜に凍えることになる。
まぁ、これもおれが経験したことなんですよ。
ダウン vs 化繊の選び方
ダウン(羽毛)
軽くて圧縮できる。保温力が高い。長持ちする。
デメリットは濡れると保温力が激減すること。濡れた状態で保管すると劣化します。
車中泊や前室付きテントの使用で、雨に濡れる心配が少ない使い方に向いています。
化繊
多少濡れても保温力が落ちにくい。乾くのが早い。コストが低い。
デメリットはかさばること。ダウンより収納サイズが大きくなります。
バイクキャンプや徒歩キャンプのように積載が限られる場合は課題になりますが、車釣行なら十分に使えます。
セロー225での釣りツーリングのときはダウンを選んで、車中泊釣行のときはどちらでもいいんですが、おれはダウン派です。軽バンの荷室はそこそこ広いので、かさばる化繊でも困らないとは思うけど。
実際に使っている冬用寝袋の話
秋から冬の釣りキャンプでは、快適温度−5℃以上のダウン寝袋を使っています。
寝袋の中にインナーシュラフを重ねると、体感でさらに5〜10℃ほど暖かくなります。極端に寒い日は「寝袋+インナー+化繊ベスト着込み」の重ね技で対応しています。
正直なところ、快適温度−5℃の寝袋1枚だと−10℃近い夜はギリギリです。インナーシュラフを1枚追加するだけで体感がかなり変わるので、真冬に備えるならセットで持っておくと安心です。
寝袋以外の防寒対策
寝袋が良くても、マット(敷き寝袋)が薄いと地面から冷えます。
断熱マットは厚さ3cm以上のものを敷くと効果があります。インフレータブル(自動膨張)タイプのマットはコンパクトに収まって使いやすい。
車中泊の場合は、窓にサンシェードやプラダンを貼ることで外気との断熱ができます。
足元の冷えが特につらいので、ウールの厚手靴下で寝ると全然違います。
あと意外と盲点なのが「首元からの冷気の侵入」です。寝袋のファスナーをちゃんと閉めても、顎のあたりから冷気が入ってくることがある。ネックウォーマーを着けて寝るだけで体感がかなり変わります。これを知ったのは3年前の冬で、それまで「なんか顔が寒い」とずっと思っていた。まぁ、灯台下暗しというやつです。
冬の釣りキャンプは寒さと戦う部分もあるけれど、ちゃんと眠れれば朝まずめの釣りが楽しめます。まぁ、楽しけりゃいいよね。
よくある質問
Q: 冬キャンプの寝袋は快適温度何度を選べばいいですか?
A: 宿泊する夜の最低気温より5〜10℃低い快適温度の寝袋を選ぶのが基本です。たとえば気温が0℃になる夜なら、快適温度−5℃以上の製品を選ぶと余裕があります。「使用限界温度」や「下限温度」と「快適温度」は別の数値なので、購入前に必ず確認してください。
Q: 車中泊での冬キャンプにダウンと化繊どちらが向いていますか?
A: 車中泊であればどちらも使えますが、収納のコンパクトさを重視するならダウンがおすすめです。ただし車内は結露で湿気がこもりやすいため、帰宅後に必ず広げて乾燥させることが大切です。化繊は多少湿っても保温力が落ちにくいため、雨や雪が多い季節には安心感があります。
Q: 寝袋にインナーシュラフを重ねると何度くらい暖かくなりますか?
A: 製品によりますが、体感で5〜10℃前後暖かくなることが多いです。快適温度−5℃の寝袋にインナーシュラフを重ねると、−10℃近い夜でも対応できる場合があります。真冬の釣りキャンプに備えるなら、セットで持っておくと安心です。
Q: 車中泊で寝袋を使うときに地面からの冷えは関係しますか?
A: 関係します。車のフラット化した荷室でも、直接寝ると鉄板越しに冷気が伝わってきます。断熱マットやインフレータブルマットを敷くと、地面からの冷えをかなり防ぐことができます。特に氷点下になる夜は、マットの厚みと断熱性が快眠に直結します。
Q: 冬の釣りキャンプで寝袋以外に持っておくべき防寒グッズは?
A: ウールの厚手靴下、ネックウォーマー、化繊ベストの3点があると寝袋の保温力を底上げできます。また車中泊の場合は窓にサンシェードやプラダンを貼ると外気との断熱になり、車内温度の低下を遅らせることができます。足元と首元の2箇所を防ぐだけでも体感は大きく変わります。