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「海辺のキャンプで釣りもしたいけど、どう準備すればいいかわからない」って思ってる人、多いんじゃないかと思います。

釣り道具とキャンプ道具、両方持っていくと荷物が多い。車での移動になる。暑さ対策はどうする。テントはどこに張る。夏キャンプは心配事が多くて、踏み出せないままになりがちです。おれも最初の頃は、軽バンの荷室にどう積めば全部収まるのかでうんうん唸ってました。釣り竿は折れないか、クーラーボックスはどこに置けば取り出しやすいか、設営してから「あれ忘れた」が起きないか。出発前夜にチェックリストとにらめっこして、なかなか眠れなかったのを覚えてます。

でも、正直に言うと、その心配の9割は一回行ってしまえば消えます。荷物が多いのは事実だけど、車を横付けできる海辺のキャンプ場を選べば、運ぶ距離はほとんどゼロ。テントから車まで10歩、車から波打ち際まで30歩、みたいな環境だと、荷物の多さは全然苦になりません。家族で行くときは息子が「あれ持ってー」って手伝ってくれるので、それも込みで楽しい時間になります。

夏の海辺キャンプは、準備の大変さが全部吹き飛ぶくらい楽しい。

テントの前に海が広がって、夕焼けを見ながら飲む缶ビールはほぼ反則です。日中の暑さでへとへとになった体に、潮風で冷えた一本がしみる。オレンジ色に染まった海面がだんだん紫になっていって、波の音だけが残る、あの時間がたまらないんです。翌朝のアジングはオマケみたいなもんです(オマケにしては充実しすぎますが)。まぁ、楽しけりゃいいよね、って思いながら缶を傾ける。これがやりたくて毎年夏になると海辺のキャンプ場を探してしまいます。


夏の海辺キャンプの基本段取り

前日〜当日午前

釣り道具・キャンプ道具の準備と積み込み。

夏は暑さで食材が痛みやすいので、クーラーボックスの準備に注意。保冷剤は多めに入れて、食材は出発直前まで冷蔵庫に。おれの場合、肉や魚は凍らせた状態でクーラーに入れて、現地で半解凍で焼くくらいの段取りにしてます。そうすると保冷剤代わりにもなって一石二鳥。飲み物は別のクーラーに分けて、食材を出し入れするたびに冷気が逃げるのを防ぐようにしてます。夏は本当にここが命取りで、食材が傷むと一発で夜が台無しになる。心配性なくらいでちょうどいいです。

積み込みは重いものを下、よく使うものを上、が鉄則。クーラーボックスとポータブル電源は荷室の奥の固定しやすい位置に、椅子とかタープみたいに最初に出すものは手前に。これを適当にやると、現地でテトリスのやり直しが始まって、暑い中で汗だくになります。おれは何度もそれをやらかして、やっと積み方が固定化しました。

到着〜設営(15〜17時)

早めに到着して、涼しいうちに設営します。

これは経験から強く言いたいんですが、夏の海辺の設営は「日が傾いてから」だと体力的にきついです。15時くらいだとまだ日差しがきついけど、ここで設営を済ませておかないと、17時の夕まずめ釣りに間に合わない。逆に欲張って12時とか13時に着くと、今度は炎天下の設営で熱中症のリスクが上がる。15〜17時のあいだに着いて、日陰を作りながらゆっくり立てるのが、おれの中での落とし所です。

砂浜に近いサイトは地面が固くてペグが刺しにくいことがある。スチールペグ(コの字型)が砂地に強い。逆に、樹脂ペグやアルミの細いペグは砂だと全然効かなくて、風が吹いたらすぐ抜けます。おれは最初これを知らなくて、設営したタープが夜中に半分崩れてきて、寝ぼけながら立て直したことがあります。砂地は刺さりやすいぶん抜けやすい、という二面性があるので、長めで太いペグを多めに持っていくのが安心です。

風が強い海辺のキャンプ場ではタープの張り方に注意。フライシートを使うか、タープポールを低めに設定して風の影響を受けにくくします。海辺は内陸より風が強いことが多くて、昼と夜で風向きが変わることもある。海から陸に吹く風、陸から海に吹く風、両方を想定してポールの角度を決めておくと、夜になって慌てずに済みます。風が読めないときは、最初からポールを低めにして面積を小さくしておくのが無難です。

夕まずめ釣り(17〜20時)

日没前後の1〜2時間が最初の釣りの時間です。

アジング・夜釣りの準備をして、常夜灯のある港や砂浜で釣ります。夕まずめは魚の活性が一気に上がる時間で、日が沈むにつれて警戒心の強い魚も口を使い始めます。おれの感覚だと、空がオレンジから紫に変わるあの数十分が一番のチャンスタイム。明るいうちに足場やキャストする方向を確認しておいて、暗くなったら手元のライトだけで釣れるように仕掛けておくのがコツです。暗くなってからゴソゴソ準備すると、その間にゴールデンタイムが終わってしまう。

設営直後で疲れてると「ちょっと休んでから」って思いがちですが、夕まずめは待ってくれません。設営が早く終わるかどうかが、結局この釣りの充実度を左右する。だから到着時刻の段取りが効いてくるんです。

夕食・就寝

釣果があればその場で刺身や塩焼きにして食べます。

自分で釣った魚をその場でさばいて食べる、これが海辺キャンプの醍醐味のひとつです。アジが釣れたら刺身となめろう、キスが釣れたら塩焼きか唐揚げ。スーパーで買った魚とは比べ物にならない味で、息子も「自分で釣ったやつ」ってだけでいつもより食べる量が増えます。釣れなかった日のために、缶詰やレトルトも一応積んでおくのが心の保険です。坊主でも飯がうまければ、まぁ楽しけりゃいいよね、で締められます。

夏の海辺は蚊・ブヨが多いので、虫対策(蚊取り線香・虫除けスプレー)が必須。ここは本当に手を抜いちゃいけないところで、後の失敗談でたっぷり書きますが、夕食の時間帯は虫が一番元気になる時間でもあります。食事中に刺されまくると、せっかくの飯が落ち着いて食べられない。蚊取り線香はテーブルの足元に置いて、煙が漂うようにしておくと多少マシになります。

朝まずめ釣り(4〜7時)

日の出前後は魚の活性が上がります。

夏の朝は早く(4時には明るくなる)、この時間帯が夏釣行の本番です。正直、夕まずめより朝まずめのほうが釣れることが多い、というのがおれの実感です。夜のあいだに体力を回復した魚が、明るくなり始めた瞬間にエサを追い始める。空が白み始める前にポイントに立っていられるかどうかで、その日の釣果がほぼ決まります。だから前の晩は早めに寝て、4時前にアラームをかけておく。眠いけど、ここで頑張れた日は本当に気持ちいい釣りができます。

朝まずめのために大事なのは、前夜の就寝の質です。寝不足だと4時に起きられないし、起きても集中力が続かない。だから就寝時の暑さ対策が、実は翌朝の釣果に直結している。海辺キャンプは全部の段取りがつながっているのが面白いところで、ひとつ手を抜くとどこかに響いてきます。


夏の海辺キャンプの暑さ対策

タープの活用

直射日光を遮るタープが必須です。

テントの前にリビングタープを張って日陰を作ることで、昼間の滞在が快適になります。これは大げさじゃなく、日陰があるかないかで夏キャンプの快適度が天と地ほど変わります。直射日光の下だと体感温度が一気に上がって、座ってるだけで汗が止まらない。タープの下に潜り込むと、同じ気温でもふっと涼しく感じる。おれは昼間の暑い時間帯は、タープの下で椅子に座って本を読んだり、息子と昼寝したりして体力を温存します。夕まずめと朝まずめで動くために、昼は無理しないのが夏キャンプの正解だと思ってます。

タープの張り方ひとつでも涼しさが変わります。海からの風が抜ける向きに開口部を作っておくと、日陰プラス風通しで一気に過ごしやすくなる。逆に風を背にして閉じてしまうと、熱がこもってサウナみたいになる。日差しを遮りつつ風を通す、この両立を意識するだけでだいぶ違います。

就寝時の暑さ

夏の砂浜近くは夜も気温が下がりにくい。

ここがおれにとって夏キャンプ最大の鬼門でした。冬や春は寝袋に潜り込めばいいんですが、夏は逆に「暑くて寝られない」が起きる。寝苦しい夜は何度も目が覚めて、結局朝まずめに寝坊する、という悪循環にハマったことが何度もあります。だから夏は冬とは真逆の発想で、いかに熱を逃がすかを考えないといけません。

薄手の寝袋(15℃対応以下)か、毛布1枚での就寝が向いています。コットを使うと地面の熱を避けて寝られます。砂地や地面って、昼間に日差しで温められた熱が夜まで残っていて、その上に直接寝ると下からじわじわ暑い。コットで地面から体を浮かせると、この地熱がほぼ伝わってこなくなって、それだけで体感がぐっと楽になります。さらにコットの下を風が通るので、背中側に汗がこもりにくい。冬は逆に地面の冷気が来るから一長一短なんですが、夏に関してはコットの恩恵が大きいです。おれは最初、地面にマットを敷いて寝てて「なんでこんなに暑いんだ」と毎晩苦しんでたんですが、コットにしてから夏の睡眠が劇的に改善しました。


夏釣りの注意点

熱中症

釣りに集中していると水分補給を忘れがちです。

これは本当に怖くて、釣りって楽しいと時間を忘れて没頭してしまうんです。「あと一投、あと一投」ってやってるうちに、気づけば2時間水を飲んでなかった、なんてことが普通に起きる。海辺は日陰がないことも多くて、足元からの照り返しもある。頭がぼーっとしてきて「あれ、なんかおかしいな」と思った時にはもう手遅れ気味、というのが熱中症の怖いところです。

1時間に1回は必ず水分補給。塩分タブレットも持っておくと良い。おれはスマホのタイマーを1時間ごとに鳴らして、鳴ったら強制的に一口でも飲む、というルールを自分に課してます。釣れてる最中だと「今いいとこなのに」って思うんですが、そこで一回区切って水を飲むのが結局は長く釣りを楽しむコツ。麦茶やスポーツドリンクを凍らせて持っていくと、溶けながら冷たいまま飲めて、暑い中だとこれが本当にうまいです。息子と行くときは、子どもは大人より熱中症になりやすいので、こっちが声をかけて飲ませるようにしてます。

紫外線対策

UVカットの帽子・日焼け止め・ネックガードを組み合わせます。

長時間の炎天下釣りは肌に対するダメージが大きい。一日中海辺にいると、想像以上に日焼けします。海面からの照り返しがあるぶん、普通の屋外より紫外線をたっぷり浴びる。おれは若い頃に油断して、首の後ろが真っ赤に焼けて皮がむけて、夜の就寝で枕に当たるだけで痛い、みたいな目に遭ったことがあります。それ以来、帽子は後頭部まで日陰になるタイプ、首にはネックガード、顔と腕には日焼け止め、というのを徹底するようになりました。

地味だけど効くのが、長袖の薄いラッシュガードみたいなものを一枚羽織ること。「暑いから半袖」と思いがちですが、直射日光を肌に当て続けるより、通気性のある長袖で覆ったほうが結果的に涼しくて、日焼けもしない。このあたりは一回ひどい日焼けを経験すると身に染みます。


やまちゃんが夏キャンプで大失敗した話

2年前、初めての夏の海辺キャンプで虫よけを忘れました。

あの日は天気も良くて、設営もスムーズで、最高の滑り出しだったんです。夕方、設営が終わって、海を眺めながら缶ビールを開けて「あー、来てよかった」ってしみじみしてた。その油断した瞬間が、地獄の入り口でした。

夕暮れ時、海辺の草むらや砂浜の境目からブヨが湧いてくる。最初は「ちょっと虫が多いな」くらいに思ってたんですが、缶ビール一本飲み終わる頃には、腕も足も刺されまくり。ブヨに20箇所以上刺されました。蚊と違ってブヨは刺された瞬間はそんなに痛くないんですが、後からじわじわ腫れて、強烈に痒くなる。掻いちゃいけないと分かってても、無意識に掻きむしってしまう。

翌日は腫れて痒くて、朝まずめ釣りどころじゃなかった。せっかく4時に起きたのに、刺された箇所がパンパンに腫れて、集中なんかできない。足首なんか靴擦れみたいに腫れて、歩くのもつらかった。あの日の朝まずめは、人生で一番つらい釣りでした。海はベタ凪で絶好のコンディションだったのに、自分の体がそれどころじゃない。釣り場に立ちながら「なんでおれは虫よけを忘れたんだ」と何度も後悔しました。

虫よけスプレー・蚊取り線香・ネットの3点セットを忘れたら夏の海辺キャンプは地獄になります。これは絶対に忘れないでください。一個ずつだと心もとなくて、スプレーは肌に塗る用、蚊取り線香は空間用、ネットは食事中やくつろぐ時の物理的な防御、と役割が全部違う。どれか一個欠けると、欠けた分の隙間から刺されます。特に夕食から就寝にかけての時間帯は虫のラッシュアワーなので、その前に全部展開しておくのが鉄則です。

その教訓から、今はパッキングリストを作って虫対策グッズは最初に入れるようにしてます。チェックリストの一番上に「虫対策3点セット」と書いて、これに丸がつかないと出発しない、というルールにしました。失敗は痛かったけど、おかげで二度と同じミスはしてません。まぁ、失敗から学べたんだから良しとしよう、って思ってます。


Q&A よくある質問

Q. 夏の海辺キャンプで一番の失敗要因は何ですか?

A. 圧倒的に虫よけ対策の甘さです。砂浜・草地・海沿いはブヨ・ヤブカが多い。蚊取り線香・虫除けスプレー・帽子のセットは忘れずに。次に多いのが熱中症です。

Q. 夏の海辺キャンプはどのテントが向いていますか?

A. 通気性重視のメッシュインナーのあるテントが最適。フライとインナーの間に風が通るものが快適です。砂浜サイトはペグが効きにくいので、砂地対応ペグ(砂地ペグ・スクリュー型)が必要です。

Q. 朝まずめ釣りで夏に狙える魚は何ですか?

A. アジ・キス・カサゴ・チヌが定番です。4〜5時の夜明け前後1時間が一番釣れます。夏は水温が高くアジの活性が上がる時期で、常夜灯周りのアジングは特に釣果が安定します。

Q. 子どもと一緒でも海辺キャンプで釣りはできますか?

A. できます。防波堤でのサビキ釣りが最もファミリー向けです。アジ・サバ・イワシが連れやすく、子どもも楽しみやすい。夏は日焼け対策と熱中症対策を子ども優先で考えてください。

Q. 夏キャンプの就寝で一番大事なことは何ですか?

A. 通気性です。海辺の夜は思ったより涼しいこともありますが、無風の夜は熱帯夜になります。コット使用+薄手の寝袋またはブランケットが実用的。テントの前後を開放して風の通り道を作るのが重要です。


夕焼けと朝日を両方見られる海辺キャンプは格別です。まぁ、楽しけりゃいいよね。



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