ワカサギって、氷の上で穴を開けて釣るもんだと思ってたんですよ。
北海道とか東北の映像しか見たことなかったから。テレビで見るあの光景、ドリルで穴を開けて、小屋の中で釣る、あれが「ワカサギ釣り」だと思ってた。
「本栖湖でワカサギが釣れる」と聞いて行ったら、全然違いました。
本栖湖のワカサギはボートで釣る
到着して受付で「ワカサギ釣りたいんですけど」と言ったら、手漕ぎボートを案内されました。
「あ、ボートなんですね」と言ったら、受付のおじさんが「湖が凍らないんでね」と。
そうか。本栖湖は水深が深くて水温が安定してるから、冬でもほとんど凍らない。だからボートを漕いで沖に出て、底近くを狙う釣り方になる。
ボートは手漕ぎで、1日3,000円くらい。竿と仕掛けはレンタルもあります。電動リールは持参した方がいい、と後からつりナビで調べてわかった。ワカサギのボート釣り、事前にちゃんと調べてから行けばよかった。
最初の日は手でリールを巻いてたんですが、ワカサギって水深20〜30mくらいを狙う。これを手で巻き上げるのが、想像以上にきつい。
风がきつくて、正直怖かった
出発した朝は穏やかだったんです。
でも10時を過ぎたくらいから風が強くなってきた。富士山から吹き下ろす風というか、湖の上は遮るものが何もないから、ダイレクトに来る。
ボートがじわじわ流される。
「帰った方がいいか?」と思いながら錨(アンカー)を降ろして固定しようとしたんですが、ロープが絡んで苦労した。この辺の操作は事前に知っておくべきだったな、と思いました。
正直、怖かったです。湖の真ん中で一人で、波がボートの縁まで来てる状況は。
でも引き上げる判断が遅かった。強くなってきたら即戻る、これ鉄則です。僕みたいにならないでください。
それでも50匹釣れた
風が落ち着いた昼過ぎから夕方にかけて、釣れました。
ワカサギって、アタリが小さいんですよ。5〜10号みたいな細いリールを使って、竿先の微妙な動きを見て合わせる。最初は何がアタリかわからなかった。
コツをつかんできたのが3時間後。仕掛けを底まで沈めて少し巻き上げる、そのポイントで「コツコツ」と来る。
面白い。
飽きない。
ワカサギの面白さを初めて理解したのがこの日でした。小さい魚なのにアタリが明確で、しかも群れで来るから連続で釣れる瞬間がある。
夕方まで粘って、2日合計で50匹くらい。正確には数えてなかったけど、袋に入れたら結構な量になってた。
夜のキャンプで天ぷらにした
本栖湖の近くにキャンプ場があって、そこでテント泊。
釣ったワカサギを自分でさばいて(ワカサギは内臓ごと食べられるので処理がほぼいらない)、天ぷらにした。
衣は市販の天ぷら粉。油はコッヘルで熱する。少し多めの油で揚げると、カリッとなる。
一口目を食べたときの「やばい」感は今でも覚えてます。
自分で釣った魚を、自分でさばいて、湖畔のキャンプ場で揚げた天ぷら。当たり前ですけど、市販のワカサギとは全然違う。
骨ごと食べられて、ほんのり甘い。富士山を見ながら、ビール1缶。
「また来よう」と思ったのはこの瞬間でした。
テントについて
本栖湖の冬は寒い。夜はマイナスになることがあります。
最初はコールマンのリビングシェルを借りて試したんですが、翌年から自分のテントを持っていくようにした。
スノーピークのアメニティドームSは小さくて持ち運びが楽で、1人〜2人の冬キャンプにちょうどいいサイズです。ポールが少なくて設営が速い。冬の夕暮れに急いで設営するときに、この「速さ」は大事なんです。
焚き火も本栖湖の夜を構成してる
夜はやることがないかと思ってたら、焚き火が最高でした。
富士山が湖越しに見える。星が多い。静かすぎるくらい静か。
焚き台は持っていくべきです。本栖湖周辺のキャンプ場は直火禁止のところが多い。
スノーピークの焚火台Mは重いんですが、鉄板の厚みがあって壊れる気がしない。何年使っても変形しない。「これ一生使えるな」と思ったの、キャンプ道具ではこれだけです。
本栖湖ワカサギキャンプ、やるなら何月がいいか
ワカサギのシーズンは11月〜3月くらいが本番です。
水温が下がるほど魚が活性化して、群れで動くようになる。1月〜2月が一番釣れる、と地元の人に教わりました。
ただその分、寒さも本番。防寒は本気で揃えてから行ってください。ボートの上は体感温度が下がります。
電動リール、ライフジャケット、防寒インナー、この3点は絶対持っていく。ライフジャケットは忘れないで。湖の上でのボート釣りは必須です。
「ワカサギは氷上で釣るもの」と思ってる人、ボート釣りも全然楽しいですよ。氷上は行ったことないのでどっちが面白いか言えませんが、本栖湖のボートワカサギは来年も絶対行きます。
良い釣りを。