5年続けてみて、ようやくわかったことがある。
釣りキャンプを始めた当時のおれは、道具を揃えることが「釣りが上手くなること」と同義だと思ってた。いいロッドを買えば釣れる。大容量のポータブル電源があれば快適に過ごせる。高いクーラーボックスなら魚が長持ちする。
全部正しい。でも、それだけじゃない、ということに気づくのに5年かかった。
1. 「毎回同じ場所」に戻る価値
釣りを始めたころは、行ったことのない新しい場所に行くことが楽しくて、同じ釣り場にはなかなか戻らなかった。
「どうせ行くなら新しいところ」という気持ちがあった。
でも、ある時期から意識的に同じ場所に何度も通うようにした。神奈川の海釣り場に、季節を変えながら7〜8回。千葉の磯に、同じポイントで4回。
通ううちに、「今日はなんか魚の気配がない」「この潮の流れだと奥のポイントの方が良い」みたいな感覚がついてきた。
道具の知識じゃなくて、場所の知識。
クーラーボックスをどれにするかよりも、「その場所で何を狙えるか」の知識の方が、釣果には直結するとわかった。
2. 「ボウズの許容」が上手くなった
釣りを始めたころ、ボウズの日は本当に凹んだ。
せっかく早起きして、道具を積んで、何時間も運転してきたのに——という気持ちがあって、釣れない日は帰り道が暗かった。
5年続けた今は、ボウズの日がそこまで凹まなくなった。
凹む日もある。それは正直。でも「今日の海はそういう日だったんだろうな」と切り替えられるようになった。
たぶん、「釣れることだけが楽しさじゃない」という感覚が育ってきたんだと思う。
車中泊で一晩過ごすこと自体が好きで、朝マズメの空気が好きで、釣れたらラッキーくらいの気持ちで出かけることが増えた。
そうすると、なぜか釣れる日も増えた気がする。焦りがないから、竿の出し方が丁寧になるのかもしれない。
3. 道具の「適量」を見つけた
5年間でたくさん道具を買った。そして、たくさん売った。
振り返ると、3年目くらいのおれが道具を一番持ってて、一番迷ってた。
何が必要かよくわからなくて、「あれも要るかも、これも要るかも」と増やしていって、ハイゼットカーゴの荷室が道具でいっぱいになって、何がどこにあるかわからなくて、出発前の準備が毎回30〜40分かかってた。
今は、出発前の準備が10〜15分。
荷物を減らしたわけじゃなくて、「自分が実際に使う道具」だけに絞った。
何回使ったかわからないリールと、1回しか使ってないアイテムでは、持って行く価値が違う。ポータブル電源も3台まで増えた時期があったけど、今は2台に落ち着いてる。
「これは本当に使うか」という問いを、買うときと手放すときの両方で考えるようになった。
道具より大切だったもの
3つのことを書いたけど、どれも道具の話じゃなかった。
「同じ場所に通う」「ボウズを受け入れる」「適量を見極める」——全部、心の使い方の話。
道具は大事。ちゃんとしたクーラーボックスは魚を守るし、良いポータブル電源は快適な夜を作ってくれる。それは否定しない。
でも、それよりも「釣りとの付き合い方」を知る方が、長く続けるためには大切だったと、5年目のおれは思ってる。
6年目も、まぁ、楽しけりゃいいよね。
関連記事: クーラーボックス比較記事 / 冬の車中泊釣行の防寒対策 / ポータブル電源3台比較
よくある質問
Q. 「同じ場所に何度も通う」ことの具体的なメリットは?
場所の知識が身につきます。何回も通ううちに「今日は魚の気配がない」「この潮の流れなら奥のポイントの方がいい」という感覚がついてきます。道具の知識よりも場所の知識の方が釣果に直結すると5年かけて気づきました。
Q. ボウズの日を引きずらないためにはどうしたらいい?
「釣れることだけが楽しさじゃない」という感覚を育てることだと思います。おれは車中泊で一晩過ごすこと自体が好きで、朝マズメの空気が好きで、釣れたらラッキーくらいの気持ちで出かけるようになったら、なぜか釣れる日も増えた気がします。
Q. 釣りキャンプの道具はどれくらいが「適量」?
自分が「実際に使う道具だけ」に絞ったのが正解でした。3年目のころが一番道具を持っていて、出発前の準備に30〜40分かかっていました。今は10〜15分。何回使ったかわからないものと1回しか使っていないアイテムは価値が違う、という基準で絞ると適量が見えてきます。
Q. 釣りキャンプを長く続けるコツは道具より何が大事?
「釣りとの付き合い方」を知ることだと思います。同じ場所に通う・ボウズを受け入れる・適量を見極めるの3つはどれも心の使い方の話です。道具は大事だけど、それよりも自分がどう釣りと向き合うかの方が長く続けるための鍵になります。
Q. ポータブル電源を3台まで増やしたのに2台に減らした理由は?
「自分が実際に使うかどうか」という問いを持つようになったからです。1台多く持っていても使わない場面が出てくる。持って行く道具が増えるほど準備も大変になるので、本当に必要なものだけに絞った方が結果的に快適な釣行になります。