ロッドを3回買い直した。全部間違いではなかったけど、最初に知っていれば無駄にならなかった失敗がある。今日はそのことを正直に書いてみます。
最初のロッドで失敗した3つのこと
釣りを始めた最初の2年間で、おれはロッドを3本買い直しました。どれも「これでいけるだろう」と思って買ったものなんですが、今振り返るとぜんぶ「知識不足からくる失敗」でした。
失敗1:万能竿を買って、何にでも使えるけど何にも特化していない問題
最初に買ったのは「万能竿」として売られていた3mのちょい投げ竿でした。「何でもできる」という説明文が決め手でした。
実際に使ってみると、ちょい投げはできる。サビキもできる。でも、アジングをやろうとすると重くてジグヘッドの感触がわからないし、エギングに使おうとするとしゃくりが決まらない。「何にでも使える」は「何にも特化していない」と同じ意味だったと、しばらくしてから気がつきました。
失敗2:硬さの意味を知らずに、硬すぎるものを買ってアジが乗らなかった
2本目はアジング用に買い直したんですが、なぜかMパワー(ミディアム)のロッドを選んでしまいました。店員さんに確認すればよかったんですが、なんとなく「硬いほうが丈夫だろう」という判断で。
結果は見事に失敗でした。軽いジグヘッド(1〜2g)は全然飛ばないし、アジがかかってもティップが固すぎてうまく乗らない。「アジってこんなに難しいのか」と思っていたんですが、原因はロッドだったようです。後でULロッドに変えたら、全然違う釣りになりました。
失敗3:2.4mと2.7mの差が使い勝手に大きく影響することを知らなかった
3本目は渓流用に2.7mのロッドを買ったんですが、おれがよく行く川は木が多くて、2.7mだと枝に引っかかりまくる。2.4mを買えばよかったと気づいたときには、すでにお金を使っていました。
30cmの差は「誤差」ではなくて、使える場所を大きく変える要素でした。
ロッドの基本——押さえておくべき3つの要素
失敗から学んだことをまとめると、ロッド選びに必要な知識は大きく3つに絞れると思っています。
長さ
防波堤や港で釣るなら2.4〜3mくらいが扱いやすいです。磯の場合は潮の流れを制御するために5m前後の長竿を使うこともありますが、初心者にはまず不要かなと思います。
ルアー系(アジング・エギング・ショアジギ)は「フィート表記」が多くて、6〜10ftの範囲におさまることがほとんどです。操作性を重視するなら短め、飛距離を重視するなら長めという傾向があります。
硬さ(パワー)
UL(ウルトラライト)→L(ライト)→ML(ミディアムライト)→M(ミディアム)→MH→H→XHという順番で硬くなっていきます。
- アジ・メバル:UL〜L
- エギング:ML〜M
- ショアジギング:M〜H
硬すぎると軽いルアーが飛ばなくなり、柔らかすぎると大物をあしらえなくなります。ターゲットと使うルアー重量に合わせて選ぶのが基本です。
素材
カーボン素材は軽くて感度がよく、今の主流です。ただし値段が上がります。グラスロッドは重くて感度は低いですが、安くて丈夫で、のべ竿・渓流竿には今でも使われています。
初心者が最初に買うなら、カーボン素材の入門モデルを選んでおけば間違いないと思います。
釣りの目的別・ロッドの選び方チャート
結局「何を釣りたいか」「どこで釣るか」で選ぶロッドは変わります。下の表が参考になるかなと思います。
| 釣りの目的 | 推奨長さ | 推奨パワー | 備考 |
|---|---|---|---|
| アジング・メバリング | 6〜7ft | UL〜L | 軽いジグヘッドを使うため軽量重視 |
| エギング(アオリイカ) | 8〜8.6ft | ML〜M | しゃくる動作があるため適度な張り |
| ちょい投げ・サビキ | 2.4〜3m | L〜ML | 堤防なら3m前後がバランスいい |
| ショアジギング | 9〜10ft | M〜MH | 遠投性と強度が必要 |
| 渓流・テンカラ | 3〜4.5m | (のべ竿) | 木が多い場所は短め |
この表を見てもらうと、「万能1本」がいかに難しいかわかってもらえると思います。ちょい投げ用の3mロッドでアジングはできない。逆もしかりです。
実際に今使っているロッド(やまちゃんの場合)
参考までに、今おれが使っているロッドを紹介します。
アジング用:メジャークラフト「三代目クロスステージ アジング」CRX-S632AJI(UL、6.3ft)。軽くてティップが繊細で、ジグヘッドのフォールをちゃんと感じられます。1万円台でこの感度は十分かなと思っています。
エギング用:ダイワ「エメラルダス AIR」(M、8.3ft)。エギング専用ロッドは「しゃくり」の感触が全然違う。汎用ロッドで代用していた時期もありましたが、専用ロッドに変えてからイカの乗りが明らかに変わりました。
渓流用:シマノのテンカラ竿(3.3m)。これが一番気に入っています。木の多い沢でも引っかからずに使えるちょうどいい長さ。渓流はのべ竿のほうが自然の流れを使えて面白い釣りができると思っています。
ロッドでよく聞かれること
Q. スピニングとベイト、最初はどっちを選べばいいですか?
最初はスピニングで間違いないと思います。扱いが簡単で、バックラッシュ(糸がぐちゃぐちゃになるトラブル)が起きにくいです。ベイトはキャスティングに慣れが必要で、最初の1本には向かないことが多いです。
Q. 安いロッドと高いロッドの実際の違いは?
感度・軽さ・耐久性の3点です。正直、1万円台のロッドでも魚は十分釣れます。おれも最初から高いロッドは必要ないと思っています。ただ、慣れてくると感度の差が気になってくるのも事実で、ステップアップのタイミングは人それぞれかなと思います。
Q. ロッドは何本持つのが現実的ですか?
おれは今4本持っていますが、最初は1本でいいと思います。1本で複数の釣りをしようとすると、どれも中途半端になります。まず「これを釣る」と決めて、その釣りに特化したロッドを選ぶほうが上達も早かったです。
まとめ
最初は1本で複数の釣りをしようとすると、どれも中途半端になります。メインの釣りを決めてから最初の1本を選ぶのが正解、というのがおれの経験からの結論です。
まずどこで・何を釣りたいかを決める。そこから逆算して長さとパワーを選ぶ。それだけで失敗の9割は防げると思っています。