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去年の秋、投げ釣りで完全にボウズだった夜がありました。
2時間ほど釣り座を変えながら粘ったけど、何もかからない。「今日はダメだな」と片付けはじめたとき、5mくらい離れたテトラに乗ったおじさんが次々と魚を抜き上げているのに気づきました。
短い竿をテトラの隙間に突っ込んで、ぽいっと抜く。それを繰り返して、30分で5匹以上釣っていた。穴釣りというものを、そのとき初めて見ました。
穴釣りの仕組み
穴釣りはシンプルです。
テトラや捨て石、岸壁の隙間には、カサゴやメバルといった根魚が住み着いています。彼らは基本的にその場所から動かない魚で、目の前にエサが来たら食う。その習性を利用して、仕掛けを真下に落とす釣り方です。
遠投も、誘いの技術も、潮読みも、あまり関係ない。「住んでいそうな穴を探して、仕掛けを落とす」それだけです。
タックルはびっくりするくらいシンプル
短い竿があれば始められます。
穴釣り専用の竿が売っていますが、手持ちのコンパクトロッドでもいい。2m前後の短い竿がテトラの上でも取り回しやすいです。リールはなくてもできて、ラインを竿先に直結する「ノベ竿スタイル」でも問題ありません。
仕掛けはブラクリという、重りと針が一体になったものを使います。これが穴釣りの定番で、根がかりに強い構造になっています。エサはジャリメかイソメ。近くの釣具店でほぼ必ず売っています。
道具を揃えても合計1000円台で収まる。他の釣りと比べると圧倒的に低コストで始められます。
カサゴを初めて釣った瞬間
翌週の土曜日、同じ漁港のテトラに行きました。
ブラクリにジャリメをつけて、隙間に落とす。3つ目の穴に落としたとき、ラインがスーッと引き込まれました。竿を立てると、ずっしりとした重みと一緒に何かがばたばたしている感触が来ました。
抜き上げたら、20cmほどのカサゴでした。赤みがかった体で、口が大きくて、陸に上げてからもぱくぱくして抵抗している。ずんぐりした体型のわりに力強くて、思っていたより引きがありました。
「根魚って、こんなに引くんだ」というのが正直な感想でした。
場所選びと転倒への注意
穴釣りは場所選びが釣果の9割です。
テトラが高く積み重なった場所より、小さめのテトラや捨て石が敷き詰められているポイントのほうが穴が多くて釣りやすい。あと、常夜灯のそばのテトラ帯はメバルが集まりやすく、夜釣りの穴釣りとの相性がいい。
ただし、テトラは本当に足場が悪い。乗り慣れていない人間が不用意に乗ると普通に転びます。濡れているときはスパイクシューズが必要です。最初は陸からテトラの端に仕掛けを落とすだけでも十分釣れます。慣れるまでテトラには乗らないほうがいい、と僕は思っています。
ボウズなしに近い釣り
投げ釣りやルアー釣りは、魚が回遊してこない日は本当に何も釣れない日があります。
穴釣りは違う。テトラや捨て石に根魚が住み着いているかぎり、仕掛けが届けば反応がある可能性が高い。経験上、よほど場所の選び方を間違えないかぎり、まったく釣れないということは少ない気がします。
子供と一緒に来るときや、「今日は何かしら釣りたい」という日には、穴釣りを選択肢に入れるようになりました。
まぁ、楽しけりゃいいよね。