夏の昼間は暑くて釣りにならない。
日中に外にいたら熱中症になる。でも夜になれば話が変わります。港の常夜灯の下にアジが集まってきて、ジグヘッド+ワームで面白いほど釣れる。夏の夜のアジングは、暑い季節に釣りを続けるための答えだと思っています。
夏のアジは活性が高い
アジは年間を通して釣れる魚ですが、夏の夜は特に活性が高い印象があります。
水温が上がると活発に動き回るため、エサを追う力も強くなる。常夜灯の下に集まるプランクトンを食べにきたアジを、ジグヘッドのワームで誘う。アタリが頻繁でバイトが明確。入門者にも釣りやすい季節です。
正直なところ、春や秋のアジングと比べると夏はアジのサイズが小さいことも多い。20cmに満たないアジが多い夜もあります。でもそれはそれで連発して楽しいし、アジフライにしたら小さい方が食べやすいくらい。おれはサイズより「数」を楽しみたい夜に夏アジングを選ぶようにしています。
常夜灯下の釣り方
常夜灯の光は水面近くに当たります。その光と影の境界あたりを狙うのが基本。
光の中にいるアジより、光の端あたりに潜んでエサを待っているアジを狙う方が釣れる。表層付近をジグヘッドでゆっくりリトリーブして、ロッドをたまに小さくしゃくる。ラインの違和感で合わせを入れます。
夏は特にアジのいるレンジが表層寄りになる気がしていて、着水後ほぼ沈める間もなく巻いてくるくらいでちょうどいいことがある。逆に中層〜底付近を探りたいときは、しっかり3〜5秒フォールさせてからゆっくりリトリーブ。その夜のアタリがどのレンジで出るかを確認してから同じ攻め方を続けるのが一番釣れます。
正直に言う、失敗した夜の話
まぁ、夏のアジング夜釣りは楽しいばかりでもないんですよ。失敗した夜もちゃんとあります。
熱中症になりかけた夜
去年の8月のことです。夕方18時ごろ港に着いて、日が傾いてきたからちょっと竿を出してみよう、とそのまま釣り始めてしまった。正直なところ、「もうすぐ日が暮れるし大丈夫だろう」という甘い読みでした。
ところが日没まではまだ1時間以上ある。アスファルトの照り返しと湿気でじわじわ体力が削られていって、21時ごろに急に頭がぼーっとしてきた。N-VANに戻って横になってアクエリアスをがぶ飲みして、30分休んでやっと回復。
それ以来、夏は日没後の19時30分〜20時より前には釣り場に立たないことにしています。待つ間は車のエアコンをかけながらコンビニ飯を食べる。「涼しくなってから始める」を徹底するようになってから、体調を崩すことがなくなりました。
アタリが全然出なかった夜
もう一つ。「夏のアジングは簡単」という思い込みがあって、タックルをあまり選ばずに出かけた夜がありました。メバリングで使っていた2gの重めのジグヘッドをそのままアジングに流用したんですよ。
結果は惨敗。隣でジグヘッド0.8gを使っていた人はバンバン釣っているのに、おれにはアタリがほとんど出ない。フォールスピードが速すぎてアジがワームをよく見れていないのが原因だったんだと後から気づきました。アジングはジグヘッドの重さ選びが本当に大事です。
おれが使っているタックル構成
せっかくなのでおれの夏アジングタックルをまとめておきます。参考になれば。
ロッド
メインはソリッドティップのアジングロッド、6〜6.8フィートくらいのもの。ソリッドはアタリの伝わり方がチューブラーより柔らかくて、夏の活性が高い時期でもバラシが少ない印象です。「アジングロッド エントリーモデル」で検索すると5,000〜10,000円前後のものがたくさん出てくる。最初の1本はそのくらいのもので十分です。おれも最初はそのクラスから始めました。
リール
1000番か1500番の軽いスピニングリール。アジングは繊細な釣りなので、巻き感が滑らかなものを選んだ方がアタリを察知しやすい。ダイワ・シマノともに「アジング・メバリング向け」として販売しているエントリーモデルがあるので、それを選んでおけば間違いないと思っています。
ライン
エステルライン0.3〜0.4号 + フロロカーボンリーダー0.8〜1号を80cmほど。エステルは伸びが少なくてアタリが取りやすいのが強み。ただ切れやすいのでリーダーは必須。フロロなしでエステルをそのままスナップにつなぐのはやめた方がいい。
ジグヘッド
夏の常夜灯下は0.8〜1.5gが基本。表層狙いなら0.8g、中層〜底を探るなら1.2〜1.5g。まずは1gを基準にして、アタリがなければ軽くするか重くするかで調整します。
ワーム
グロー(夜光)系が夏の夜の鉄板。1.5〜2インチの小型ワームで十分です。「ダート系」と「ストレート系」を両方持っていくと、その夜のアジの気分に合わせて選べる。クリア系やシルバーラメ入りも常夜灯の光に反射して効果があります。
夏の夜に軽バンで出かけるスタイル
夏の夜釣りは涼しくていい。海沿いの港は昼間より夜の方が気温が下がる。
夕方に出発して、日が沈んでから釣り始める。22時〜24時くらいが一番釣れる時間帯なので、深夜の釣行になることが多い。翌朝マズメも狙いたい場合は、港の駐車場に軽バンを停めて仮眠して、明け方に再開するスタイルが合っています。
真夏でも夜から明け方は車中泊しやすい気温になることが多い。扇風機を回しておけば眠れます。
おれのハイゼットカーゴは後席を畳むとフラットになるので、コンパクトな折り畳みマットを敷けばそのまま寝られる。夏は薄手の寝袋か大判のタオルケット1枚で十分。エンジンを切った状態で車内を冷ましておいて、窓を少し開けて網戸状態にして寝るのがおれのスタイルです。
夏の夜釣りで注意していること
熱中症対策の話はさっきしましたが、他にも気をつけていることがあります。
虫対策
夏の港は蚊と小虫が多い。特に光の近くは大量発生することがある。虫除けスプレーは必携ですが、おれは長袖の薄手シャツを着るのをおすすめします。釣りのUVシャツを夜に着るのはおかしいと思われそうだけど、虫除け効果があるので実はかなり便利なんですよ。
足元の安全
夜の港は暗い場所も多い。ヘッドライトは必ず持っていく。ランタンがあると手元が明るくなって仕掛けの交換が楽になる。おれは釣りのたびにヘッドライト+コンパクトなLEDランタンのセットを持ち歩いています。
ゴミはすべて持ち帰る
当然のことだけど、夜の港でのゴミ問題は深刻です。釣り禁止になった港の多くはゴミが原因。使ったワームの切れ端も、飲み物のペットボトルも、ぜんぶ袋に入れて持ち帰る。おれは100均のファスナー付きビニール袋をいつもバッグに入れています。
釣れたアジは翌朝に食べる
夜中に釣ったアジは、そのまま氷締めにして翌朝食べるのが一番美味しい。
朝に目が覚めてから、アジをフィレにして塩をして、バーナーでフライパンで焼く。外でコーヒーを淹れながら、焼き立てのアジ定食。夏の朝の定番になっています。
アジを美味しく食べるためのポイントは「釣れたらすぐ締める」こと。クーラーボックスに氷を入れておいて、釣れたらすぐに入れるだけでも鮮度がぜんぜん違う。夏場は特に魚の痛みが早いので、氷はケチらずにたっぷり入れておくことをおすすめします。
まとめ
夏のアジング夜釣りは涼しくて釣れる、最高のコンビネーション。軽バン車中泊との相性もいい。
正直なところ、日が沈むまでの待ち時間が長いのが夏釣りのデメリットでもあります。でもその時間に港でコンビニ飯を食べながらのんびり過ごすのも、おれにとってはなんか好きな時間なんですよ。釣れた夜も釣れなかった夜も、夏の海辺で過ごした夜はなんとなく記憶に残ります。
まぁ、釣り過ぎると翌朝の処理が大変なので、食べられる量だけ持ち帰るのが大事です。
よくある質問
Q: 夏のアジングは何時ごろから始めるのがいいですか?
A: 日没後30分〜1時間が目安です。真夏は18時台でもまだ暑いので、19時30分〜20時ごろをスタートにするのがおすすめです。体への負担を減らすためにも、暗くなってから始める方が安全です。
Q: 常夜灯がない港でもアジングはできますか?
A: できますが、難易度は上がります。常夜灯があるとプランクトンが集まりアジも寄りやすくなるため、特に初心者は常夜灯のある港を選ぶのが釣果につながりやすいです。常夜灯がない場所では月明かりを利用した釣り方になります。
Q: 夏アジングのジグヘッドは何グラムがいいですか?
A: 常夜灯の表層を狙うなら0.8〜1gが基本です。潮が流れている場合や中層・底を探りたい場合は1.2〜1.5gに上げます。軽すぎると流されすぎ、重すぎるとフォールが速くなりアタリが出にくくなるため、0.8g・1g・1.5gの3種類を持っておくと対応できます。
Q: 夏の夜釣りで熱中症対策はどうすればいいですか?
A: 日没前には釣りを始めず、水分補給を頻繁に行うことが大切です。スポーツドリンクを1〜2本常備して、1時間に1回は必ず飲むようにしています。また、涼しく見えても帽子と薄手の長袖で直接の風当たりを防ぐことも大事です。体調不良を感じたらすぐに休憩してください。
Q: 釣ったアジをその場で食べる場合、夏はどう保存すればいいですか?
A: クーラーボックスに氷をたっぷり入れて、釣れたらすぐに氷締めするのが基本です。夏場は氷が溶けるのも早いので、釣行前にコンビニでロックアイスを1〜2袋買っておくと安心です。氷水に直接入れると締まりが早く、翌朝の刺身・塩焼きがおいしくなります。