冬のあいだ、同じ港でアジングをしていても全然釣れない期間が続いていました。
水温が下がると、アジはある程度の深場に落ちたり、沖に出たりして岸から届かなくなる。「今日もダメか」という夜が2月・3月と続いていた。でも4月の終わりに出かけた夜、1投目からジグヘッドに何かが乗って「あ、戻ってきた」と思った。
正直なところ、その夜までおれはかなり自信を失っていました。2月から3月にかけて同じ港に7〜8回通って、毎回ボウズに近い状態。N-VANで現地に着いて、コーヒー飲みながら準備して、2〜3時間粘って帰る。その繰り返しで「今シーズンはもう終わりかな」と半ば諦めかけていたんですよ。
春のアジが戻ってくる感覚
釣り師の感覚的な話になるけど、アジが「いる」ときと「いない」ときの違いは明確に感じられます。
いないときはどこに投げても何も当たらない。ワームを替えても、レンジを変えても、反応がない。
いるときは、表層を引いただけで何かが触る。軽くコンタクトがある。その違いが春の水温上昇とともに戻ってきます。
自分がよく行く港では、4月後半〜5月にかけてアジが活性化するケースが多い。水温の目安は14〜16℃くらいで、それを超えるあたりから急に当たりが出始める感じがします。
まぁ、何十回も通い続けてやっと気づいたことなんですけど。
春アジングのポイント選び
港の中でポイントを選ぶとき、春は表層〜中層を中心に探ります。
特に電灯が照らしている範囲の「明暗の境目」がアジの着き場になりやすい。光に引き寄せられたプランクトンにアジが集まって、捕食モードに入っているタイミングが狙い目です。
最初は電灯の明かりが海面に映っている円の外側から投げて、ゆっくりただ巻きで通してみるのが自分のやり方。反応がなければ少し内側、さらに反応がなければジグヘッドを重くして中層を探ります。
ポイント選びで失敗したこともあって、以前は光の真下ばかり狙っていた時期がありました。表層をやたらと攻め続けて、30分ノーバイトでもレンジを変えずにいたんですよ。後で常連のおじさんに教えてもらって初めて知ったんですが、アジは光の縁に定位していることが多くて、明暗を横切るように通すのが基本なんですね。それを知ってから釣果がだいぶ安定しました。
時間帯については、おれの経験では日没後1〜2時間のマズメ時か、深夜0時前後の潮が動き始めるタイミングがよく当たります。特に春は潮回りとの連動が強い気がしていて、長潮や若潮よりも大潮・中潮の夜の方が明らかに反応がいい。スマホの潮見表アプリを見ながら出かける日を決めるようになってから、ボウズが減りました。
春のアジのサイズと引き
春のアジは20〜25cmくらいの中型が多い印象です。
冬に比べて数が出やすく、サイズも安定している。秋のような大型(30cm超え)はまだ少ないけど、春に釣れるアジは引きがいい。水温が上がって活性が高いからか、スピードがあってよく走ります。
細いタックルで釣るアジングの場合、20cmのアジでも十分に楽しい引きを味わえます。
正直なところ、サイズより「数が出ている」感覚が春のアジングの醍醐味だとおれは思っています。5尾、10尾と連続して釣れる夜があって、それが楽しくてやめられない。
春夜アジングのタックル
自分が使っているのはアジング専用のソリッドティップロッドで、6.5ftくらいのもの。ジグヘッドは1〜1.5gでスタートして、潮の流れに応じて変えていきます。
ラインはエステル0.3号、リーダーはフロロ1.5号×40cm。
ワームはピンテール系が春には効く印象がある。シンプルな形状で、フォール中のわずかな動きでアジが反応する。カラーは夜光系か白系を最初に試して、反応が薄ければオレンジや赤に変えることが多いです。
タックルで失敗した話をひとつ。アジングを始めた頃、「細いラインを使えば釣れる」というのを鵜呑みにして0.2号のエステルを試したことがありました。キャストのたびにラインブレイクして、ジグヘッドを3個失ったところで諦めました。慣れないうちは0.3〜0.4号あたりで扱いに慣れてから細くしていく方が絶対いい。
あと、リーダーの長さも意外と重要で、短すぎる(20cm以下)とジグヘッドが馴染みにくいし、長すぎる(60cm以上)とエステルのメリットが薄れる。40〜50cmがおれの中ではちょうどいいと感じています。
夜の港の雰囲気
春の夜の港というのは、独特の空気があります。
風が少し温くなっていて、波の音と常夜灯の明かりと、竿先への集中感。一人で黙って立っている時間が、頭を空っぽにしてくれる感じがある。
釣れても釣れなくても、「来てよかった」と思える夜が多い。それがアジングを続けている理由のひとつです。
アタリが取れなかった夜の話
春でも、ぜんぜん釣れない夜があります。
先日も、潮周りは悪くなかったし、前回同じポイントで釣れた記憶があったので自信を持って出かけました。でも1時間半、ほぼノーバイト。「何かが触った気がする」くらいの感触が2〜3回あっただけ。
帰り際にジグヘッドを外して確認したら、ワームの頭だけきれいに食われていた。アジはいたんですよね。おれがアタリを取れていなかっただけで。
あの夜に気づいたのは、「当たっているのに乗らない」というのはロッドの感度の問題よりも、ラインに張りがない状態でリトリーブしていたことが原因だったということ。エステルラインはフロロより伸びにくいとはいえ、ルアーとの角度や巻き方によって感度は全然変わってくる。ラインを少し張り気味にしてロッドを10〜15度立てた状態で巻くようにしたら、その後の釣行でアタリが取れるようになりました。
まぁ、失敗から学ぶのが一番身に染みるんですよ。
まぁ、楽しけりゃいいよね。
よくある質問
Q: 春のアジングはいつごろから釣れ始めますか?
A: おれの経験では4月後半から5月にかけてが本格的に釣れ始めるタイミングです。海水温が14〜16℃を超えたあたりが目安で、年によって1〜2週間のズレがあります。3月末でも暖かい夜に当たり日があることもあるので、水温計アプリで確認してから出かけるのがおすすめです。
Q: 春の夜アジングに適したジグヘッドの重さはどれくらいですか?
A: まずは1〜1.5gでスタートするのがおすすめです。潮の流れが速い港では2gまで上げることもありますが、基本は軽い方がアジの食い込みがよいです。重くしすぎると着底が早くなりすぎて中層のアジに届きにくくなるので、ゆっくりフォールさせるイメージで選ぶといいと思います。
Q: アタリがあるのに釣れない場合、どう対処すればいいですか?
A: ラインを張り気味にしてロッドを10〜15度立てた状態でリトリーブしてみてください。ラインに角度がないとアタリが伝わりにくく、「何かに当たった気がした」という状態になりがちです。またフッキングは大きくアワせず、竿先を少し上げる程度で十分です。アジは口が柔らかいので強くアワせると口切れで外れます。
Q: 春の夜アジングでワームのカラーは何色が効きますか?
A: 最初は夜光系(グロー)か白系から試すのが定番です。電灯の明かりがある港なら白やクリア系が効くことが多く、常夜灯のない暗い場所ではグローが反応を引き出しやすいです。反応がなければオレンジや赤系に変えてみると、急に当たり始めることがあります。数色持っていって試すのが一番早いです。
Q: 車中泊しながらアジングをするときに気をつけることはありますか?
A: ハイゼットカーゴで夜釣り帰りに仮眠することが多いおれの経験からすると、港の駐車場は夜間閉鎖されることがあるので事前確認が必須です。また塩分の付いたタックルをそのまま車内に放り込むとリールや竿に悪いので、簡単に拭ける布巾を一枚持っておくと楽です。寒暖差が大きい春の夜は薄手のダウンを一枚重ねられるよう準備しておくといいですよ。