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釣りをしていると、激しい釣りに疲れることがあります。

遠投してジグをしゃくり続けるサーフ釣りや、岩場をタフに歩く磯釣りは楽しいけど、体力を使う。そういうとき、田んぼの水路でのんびりタナゴを釣るのが好きです。

正直なところ、最初は「こんな小さい魚を釣って楽しいのか?」と半信半疑だったんです。でも一度やってみたら、あの繊細なアタリの感触と、手のひらで光る婚姻色のきれいさに完全にはまってしまいました。


タナゴとはどんな魚か

タナゴは淡水の小型魚で、アブラボテ・ヤリタナゴ・タイリクバラタナゴなど多くの種類があります。

繁殖期のオスは赤や青、緑など鮮やかな婚姻色を出す。日本の淡水魚の中で一番きれいな魚のひとつだと思っています。

サイズは5〜10cm程度が中心。食べる魚ではなくリリースするキャッチ&リリースの釣りです。

タイリクバラタナゴは全国の水路に広く分布していて、一番ポピュラーな種類。ヤリタナゴやアブラボテは在来種で、地域によって分布が限られます。最初はタイリクバラタナゴ狙いから入るのが現実的です。


タナゴ釣りの道具

必要なものは少なく、安く揃えられます。

  • 短い延べ竿(1〜1.5m、タナゴ専用またはハゼ竿)
  • 細いライン(0.2〜0.4号)
  • 小さいウキ(タナゴ専用)
  • 小さい針(タナゴ針1号前後)
  • エサ(グルテン・赤虫・さなぎ粉)

仕掛けは極細。大型魚を釣る道具と全然違うセッティングに最初は戸惑いましたが、慣れると繊細な釣りの楽しさがあります。

竿は短ければ短いほど取り回しがいい。水路幅が1〜2mしかない場所も多いので、1.2m前後の竿が使いやすかったです。ハイゼットカーゴに積みっぱなしにできるコンパクトさも気に入っています。



おれが3時間釣れなかった話

正直なところ、最初の2回は完全に空振りでした。

近所の農業用水路に行って、それっぽいポイントに仕掛けを入れたんですが、まったく反応なし。「タナゴがいる水路とそうでない水路があるとは聞いていたけど、こんなに違うものか」と思いました。

まぁ、後から知ったのですが、タナゴは二枚貝(ドブガイやカラスガイ)がいる水路にしか基本的にいないんです。二枚貝の中に産卵する習性があるので、貝のいない水路にはタナゴも定着しない。それを知らずに「水があればいる」と思って手当たり次第に水路を攻めていたわけです。

3回目に、地元の釣り具屋のおじさんに「タナゴ釣りたいんですけど」と聞いたら、すぐに「あそこの水路なら多いよ」と教えてくれました。その水路に行ったら、30分で10匹以上釣れた。同じ水路でも、貝が多いポイントがあって、そこに仕掛けを入れたとたんにウキが動き始めた。あのアタリの感触は今でも覚えています。


タナゴのいる水路の見つけ方

すべての水路にタナゴがいるわけではありません。

ポイントは水草がある水路。タナゴはニッパイガイやドブガイなどの二枚貝に産卵するため、それらの貝が生息できる水質のきれいな水路を好みます。

農業用水路で、水が透き通っていて底が砂泥のところは可能性が高い。地元の釣り人に聞くか、SNSで「タナゴ 〇〇県」と検索すると情報が見つかることがあります。

見分けのコツとして、水路の底を見るのがいちばん早い。コンクリートで固められた三面張りの水路はほぼダメ。土底で水草(ヒシ・マコモ・コナギなど)が生えていて、ゆっくりした流れがある場所が理想です。あとは底に転がっている貝殻を確認する方法もあります。貝殻があれば過去に貝がいた証拠で、タナゴも期待できます。


夏の水路でタナゴを釣る

夏は田んぼに水が入り、水路の水量が増えます。タナゴも活発になる時期。

ただし真夏の日中は暑すぎる。朝の涼しい時間に出かけるのがおすすめです。日差しが柔らかい早朝6〜9時くらいが一番釣れる気がします。

渓流釣りや海釣りの遠征前後の「ついで」として水路に寄ることが多い。釣り道具の一部で参加できるので荷物にならないのもいい。

夏のタナゴは水温が上がると水草の陰や橋の下の日陰に集まる傾向があります。日中でも橋の陰になった水路は水温が低くて、そういう場所に魚が溜まっています。セロー225で移動しながらいくつかの水路を探索して、条件のいい場所を選ぶのがおれのやり方です。


タナゴ釣りの実践的なコツ

釣れない原因のほとんどは「タナゴがいる水路に入っていない」か「ウキ下が合っていない」かのどちらかです。

ウキ下の調整が重要で、おれは最初ウキ下を底から10cmくらいに設定していましたが、それだと釣れないことが多かった。タナゴはハリスの真ん中あたりからエサを食いにくる場合が多いので、ウキ下は「底からハリスが垂れる程度」に設定するのがいい。水深が変わったらこまめに調整します。

エサの付け方も重要。グルテン系のエサなら米粒の3分の1程度のごく小さいサイズで十分。大きく付けると針の重みで落ちやすいし、タナゴの小さい口には合いません。赤虫は細かく切って針先につける程度が目安です。

アタリの読み方は最初は難しい。サーフや磯のようなガツンとした引きと違って、タナゴはウキが3〜5mm沈むか横に走るかといった繊細なアタリです。アタリを見逃していることに気づいたのが釣れ始めた転機でした。



水路タナゴ釣りの注意点

水路は農業用の設備なので、いくつかルールがあります。

水路に入ったり水路沿いの田んぼの畦に立ち入ったりするのは基本的にNGです。水路のへりから竿を出す形にして、田んぼには絶対に入らない。農家さんが作業中の場合は場所を移動するのがマナーです。

あと水路に限らず淡水釣りでは遊漁券が必要な場所があります。地域の漁業協同組合が管理している河川・水路では、現地の看板や漁協のウェブサイトで遊漁券の要否を確認してから釣りをするのが正しいやり方です。

ゴミはもちろん持ち帰り。水路のそばで車中泊するときも、近隣の農家さんに迷惑がかからないように気をつけています。


まとめ

タナゴ釣りは力もいらず、道具も少なく、静かな場所でのんびりできる釣りです。

まぁ、釣った魚が手のひらに乗るサイズでも、アタリがあったときの集中感は大きい魚と変わらない気がします。

最初は釣れなくてもどかしい思いをするかもしれませんが、ポイントさえ合えばどんどん釣れるようになります。海釣りや渓流釣りの合間に、軽い気持ちで試してみてください。おれもハイゼットカーゴのラゲッジに小さいタナゴ竿を一本入れておいて、良さそうな水路を見つけたら立ち寄るというスタイルです。


よくある質問

Q: タナゴ釣りに必要な道具は何ですか?

A: 短い延べ竿(1〜1.5m)、細いライン(0.2〜0.4号)、タナゴ専用ウキ、タナゴ針(1号前後)、エサ(赤虫またはグルテン)があれば始められます。専用の仕掛けセットが安く売っているので、はじめてなら仕掛けセットの購入が手軽です。

Q: タナゴはどんな場所にいますか?

A: 水草が生えていて水がきれいな農業用水路に多く生息しています。ドブガイやカラスガイなどの二枚貝がいる水路にタナゴが集まりやすく、コンクリート三面張りの水路はほぼいません。土底で流れがゆるやかな場所を探すのがポイントです。

Q: タナゴ釣りに最適な時期はいつですか?

A: 春から秋にかけてが基本的なシーズンで、夏は早朝(6〜9時)が狙い目です。繁殖期の春(3〜5月)はオスが婚姻色を出して一番きれいな時期でもあります。真夏の日中は水温が高くなりすぎるので、橋の陰になるポイントや早朝の釣りがおすすめです。

Q: タナゴ釣りで釣れないときの原因は何ですか?

A: 主な原因は「タナゴがいない水路に入っている」か「ウキ下の設定が合っていない」かのどちらかです。ウキ下は底からハリスが垂れる程度に調整して、エサは針先に少量だけ付けるのがコツです。地元の釣り具屋に聞くと、タナゴが多い水路を教えてもらえることがあります。

Q: タナゴ釣りで遊漁券は必要ですか?

A: 漁業協同組合が管理している河川・水路では遊漁券が必要な場合があります。地域によって異なるので、現地の看板や地元漁協のウェブサイトで確認してから釣りをするのが正しいやり方です。農業用水路は管理者が異なる場合があり、周辺の看板を確認するか地域の漁協に問い合わせるのが安全です。


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