真夏の車中泊釣行でクーラーボックスの氷が全部溶けて、翌朝に魚の状態がおかしくなっていたことがありました。それがきっかけでポータブル冷蔵庫を導入してみたんですが、使い始めたら「なんでもっと早く買わなかったんだろう」と思いました。
クーラーボックスで失敗した話
あれは8月の終わりで、鳥取の漁港まで2泊3日の釣行に行ったときのことです。
初日に良型のアジとメバルが数匹釣れて、「これは夕飯が楽しみだな」と思いながらクーラーに入れて車で寝ました。N-VANはフラットになるので車中泊しやすいんですが、夏場の車内温度が問題で。朝起きたらクーラーの中の氷がほぼ溶けていて、水だけ残っている状態。魚を触ったらぬるくなっていて、においも少し変わっていました。
結局食べるのをやめて、その後の釣行では釣ってもリリースする気分になってしまった。
問題は2つありました。夜間の車内温度が想定より高かったこと、そして2泊分の保冷力がクーラーボックスにはなかったこと。
クーラーボックスは「氷が持つ間だけ冷える」という仕組みなので、気温が高い夏場の2泊以上の釣行には向いていません。ポータブル冷蔵庫は電力がある限り設定温度をずっとキープしてくれる。この違いは根本的です。
ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスの根本的な違い
| 項目 | クーラーボックス | ポータブル冷蔵庫 |
|---|---|---|
| 冷え方 | 氷の保冷力に依存 | 電力で一定温度を維持 |
| 2泊以上の釣行 | 氷の補充が必要 | 電源があれば無限に冷える |
| 初期コスト | 安い〜高い | 高め(3〜10万円台) |
| 釣った魚の保存 | 氷の状態次第 | 設定温度で安定 |
コストだけ見るとクーラーボックスのほうが安いです。ただ、2泊以上の釣行を頻繁にするなら、ポータブル冷蔵庫の価値は実感できると思います。
3台使い比べた正直な評価
最初に買ったのがEENOURで、その後にEcoFlowを追加して、今はJackeryのポータブル電源と組み合わせて運用しています。
EENOUR
コスパという面では一番良かったと思います。シガーソケットケーブルが付属していて、ハイゼットカーゴの電源に差すだけでそのまま動きます。容量は20〜30Lあたりが使いやすくて、魚を入れてもまだ飲み物や食材が入るくらいの余裕があります。
動作音は静かな部類で、夜に車中泊しながら使っても特に気になりませんでした。価格帯が手頃なので「まずポータブル冷蔵庫を試してみたい」という人にはちょうどいい選択肢だと思います。
EcoFlow
保冷力と静音性はEENOURより上でした。特に保冷の安定感が違って、設定温度からのブレが少ない印象です。EcoFlowのポータブル電源と組み合わせると充電ケーブルが一体化されてスッキリします。価格はそれなりにしますが、長く使うなら投資する価値はあると感じました。
Jackeryとの組み合わせ
ポータブル冷蔵庫はそれ単体では動きません。シガーソケット(走行中)か、ポータブル電源(停車中)が必要です。Jackeryのポータブル電源は操作がわかりやすくて、接続する際に迷わない。容量500Wh以上を選べば、1泊の釣行なら電源を気にせず使えます。
車中泊釣行でのポータブル冷蔵庫の使い方
どこに置くか(ハイゼットカーゴの場合)
ハイゼットカーゴはフラットにしたときに後部が一段下がる構造なので、そこに冷蔵庫を置いています。横幅が制限されるので、容量30L以下のコンパクトな機種が収まりがいいです。大きすぎると寝るスペースが削られます。
電源管理
走行中はシガーソケット接続で動かしておいて、停車してキャンプや寝るときはポータブル電源に切り替えています。この使い方なら車のバッテリーを消耗しないので安心です。
魚の入れ方と温度設定
温度は2〜4℃あたりに設定しています。魚は水気を拭いてビニール袋に入れてから冷蔵庫に入れると庫内が汚れにくくなります。釣りたての魚は体温がまだ残っているので、なるべく早めに入れると鮮度が保てます。
ただ一度、温度設定を間違えて-5℃に設定したまま放置してしまったことがありました。翌朝に魚を取り出したらカチカチに凍っていて、刺身で食べようと思っていたのに食感が全然変わってしまった。設定温度を確認するクセをつけるのが大事だと学びました。
よく聞かれること
Q. 消費電力はどのくらい?ポータブル電源は何時間持ちますか?
機種にもよりますが、一般的な20〜30Lクラスのポータブル冷蔵庫は45〜60W前後で動作します。500Whのポータブル電源なら8〜10時間程度は使えると思います。実際には外気温や開閉頻度で変わるので、2泊以上なら1000Wh以上を選んでおくと余裕があります。
Q. クーラーボックスを完全に捨てましたか?
捨ててはいません。日帰りの釣りや、飲み物を冷やすだけの目的ではまだクーラーボックスを使っています。ポータブル冷蔵庫は電源が必要なので、電源がない環境ではクーラーボックスのほうが便利なこともあります。両方持っている人も多いと思います。
Q. 何リットルの容量が車中泊釣行に向きますか?
1〜2人で1〜2泊の釣行なら20〜30Lあたりがちょうどいいと思います。魚をある程度入れても、飲み物と食材のスペースが確保できます。ただ軽バンだと置き場所のスペースが限られるので、車に実際に載せてみてサイズを確認してから買うのが確実です。
まとめ
クーラーボックスよりもコストはかかりますが、魚の状態が全然違います。2泊以上の釣行で夏場に魚をちゃんと保存したいなら、ポータブル冷蔵庫は選択肢として考えてみる価値があると思います。
釣った魚を最高の状態で食べたい——それがおれがポータブル冷蔵庫を選んだ理由でした。