最初に買ったレインウェアは、ホームセンターで2,000円くらいのやつでした。
防水はそれなりにあるけど、蒸れがひどくて釣りに集中できない。腕を上げると裾が上がる。動くたびにガサガサうるさい。結局1シーズンで買い替えました。
釣りで求められる3つの性能
防水性(耐水圧)
雨具の防水性は耐水圧で表す。10,000mm以上あれば本降りでも実用的。小雨程度なら5,000mmでも問題ない。磯や渡船など波しぶきが当たる場所は20,000mm以上が安心。
透湿性
蒸れにくさの指標。10,000g/m²/24h以上あると快適さが大きく違う。釣りは動き続けるわけではないけど、ロッドを振ったり移動したりで意外と発汗します。
可動域(ストレッチ)
ロッドを振る動作は腕・肩の可動域が要る。ストレッチ素材やゆとりのある裁断でないと、ロッドの振り抜きが窮屈になります。「着た状態でロッドを振れるか」を購入前に必ず確認してほしい。
釣り場別の選び方
堤防・港
歩く量が少ないので、防水性を重視したセパレートタイプが使いやすい。上下別々に着脱できると体温調整が楽です。
渓流
動き回るため、軽量で動きやすいパッカブルタイプが向いている。ゴアテックスなど高透湿モデルが快適。
磯・渡船
波しぶきに加えて波が来ることもあるため、耐水圧が高いモデルを選ぶ。防波胸当て付きの「磯用」特化型があり、荒れた磯では本領を発揮します。
ゴアテックスとドライシールド、正直どっちがいいのか
正直なところ、この2択で迷う人は多いと思います。おれもそうでした。
ゴアテックスはW.L.ゴア社の素材で、防水透湿の最高峰として知られています。耐水圧は45,000mm以上、透湿性も45,000g/m²/24h(プロシェル)というスペックで、「雨の中8時間いても中が濡れない」というのは実感できます。ただし価格は上下で3〜5万円以上になることが多い。
ダイワのドライシールドは耐水圧20,000mm・透湿性10,000g/m²/24h程度で、釣り専用設計のアレンジが効いています。ロッドを振る動作に合わせたアームカット、ポケット位置、袖の長さなど「釣りをわかってる設計」になっているのが特徴です。価格は1〜2万円台からあります。
まぁ、年間10回以上雨中釣行するならゴアテックス。年数回で突然の雨に備える用途なら、ドライシールドで十分だとおれは思っています。
サイズ選びで1回失敗した話
ハイゼットカーゴに積んで各地の釣り場を回るので、着替えのスペースも限られています。そのせいか、「サイズはコンパクトな方がいい」と思い込んで1サイズ下を買ってしまったことがありました。
着た瞬間は「まぁ、動けるかな」と思ったんですが、実際にロッドを振ると袖が突っ張る。キャストのたびに肩が引っかかって、1日釣りしたら肩が本当に疲れた。しかも中にフリースを着るとまったく動けなくなるという……。
おれが学んだのは「アウター(一番外側)を買うときは、中にフリースを着た状態で確認する」ということです。レインウェアは基本的に重ね着前提なので、普段より1サイズ大きめを選ぶのが正解でした。
それ以来、店頭で試着するときはフリースを持参するようにしています。
安いものを買うとどこで後悔するか
蒸れ → ウェア内が汗でびしょびしょになる 動きにくさ → キャストが窮屈で疲れる ガサガサ音 → 夜釣りや繊細な釣りで気になる
逆に言えば、この3点を妥協しなければ安価でも使えるレインウェアはあります。ゴアテックス一択ではなく、釣り場の条件に合った防水透湿素材を選ぶのが賢い選び方です。
長く使うための手入れと保管のコツ
正直なところ、レインウェアは買って終わりではなくて、使い方・洗い方で寿命がかなり変わります。
洗濯は中性洗剤で手洗いが基本。洗濯機を使うなら「手洗いコース」で、柔軟剤は絶対NG。柔軟剤の成分が防水コーティングに入り込んで撥水性をぶっ壊します。1回でかなり変わるので、これだけは守ってほしい。
洗った後は低温で乾燥機にかけると撥水が復活します。熱で防水コーティングが再活性化するためで、多くのメーカーが推奨しているやり方です。天日干しでも効果は出ますが、乾燥機の方が確実です。
保管は折り畳まずハンガー掛けが理想。畳んだままだと折り目に負荷がかかり続けて、そこから防水性が落ちることがあります。ハイゼットカーゴに積む場合はおれはメッシュバッグに入れてシート裏に引っかけています。
セロー乗りの雨天ライド・釣りダブルユース問題
おれ、セロー225でよく釣り場に行くんですが、バイク用と釣り用でレインウェアを分けるか迷っていた時期がありました。
結論から言うと、今は分けています。
バイク用は「転倒しても破れない強度」と「視認性(反射材)」が必要で、釣り用の軽量モデルだとその点で不安があります。逆に釣り用は「ロッドが振れる可動域」と「透湿性」が重要で、バイク用のゴワゴワした素材だとキャストが窮屈です。
まぁ、「雨の日にどっちも乗る・釣りもする」という場合は、バイク用の中でストレッチ性の高いモデルを選ぶのが現実的な折衷案だと思います。釣り場についてから上だけ着替えるという人もいます。
まとめ
釣り用レインウェアは「耐水圧・透湿性・可動域」の3点を優先して選ぶと後悔しにくい。釣り場のタイプ(堤防/渓流/磯)によって求められる性能が変わるので、使い方を先に明確にするのが大事です。
サイズはフリースを重ね着した状態で確認する。ゴアテックスかドライシールドかは釣行頻度で判断する。洗濯は中性洗剤・柔軟剤NG・乾燥機で撥水復活。
まぁ、安物買いの銭失いを1回やれば自然と本物に手が伸びるようになりました。おれの場合はそのサイクルを2回やったので、余計に身に染みています。
よくある質問
Q: 釣り用レインウェアは普通のレインコートと何が違いますか?
A: 大きく違うのは可動域(ストレッチ性)とポケットの位置です。釣り専用モデルはロッドを振る動作に合わせた裁断になっており、袖が突っ張りにくい設計です。また、ルアーや仕掛けを入れるポケットが使いやすい位置に配置されています。
Q: 耐水圧はどのくらいあれば釣りで実用的ですか?
A: 一般的な雨なら10,000mm以上あれば問題ありません。磯や渡船など波しぶきが直接当たる場所では20,000mm以上を目安にしてください。傘をさせない釣りスタイルでは、高めのスペックを選んでおくと安心です。
Q: ゴアテックスのレインウェアはどのくらい値段がしますか?
A: 上下セットで3万〜7万円程度が多いです。国内釣り具メーカー品(ダイワ・シマノ等)のゴアテックスモデルで3〜4万円台が現実的な選択肢になります。頻繁に雨中釣行するなら長持ちするので、結果的にコスパが良いという面もあります。
Q: 安いレインウェアでも工夫すれば使えますか?
A: 使えます。耐水圧5,000mm以上・透湿性8,000g/m²/24h以上のモデルを選べば、小〜中程度の雨なら実用的です。ただし蒸れやすいため、暑い季節や長時間の釣りでは不快感が出やすいです。防水スプレーを定期的に使うことで撥水性を補えます。
Q: レインウェアを洗濯すると防水性が落ちますか?
A: 正しい方法で洗えばむしろ撥水性が回復することがあります。中性洗剤を使い、柔軟剤は絶対に避けてください。洗濯後は低温乾燥機にかけると防水コーティングが再活性化します。柔軟剤を使うと防水性が大幅に落ちるので、これだけは守ってほしいです。