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何度も現地で「あ、忘れた」と気づきながら積み上げてきたリストです。荷物を全部積んで出発したつもりが、現地について車のドアを開けた瞬間に背中が冷たくなる、あの感覚。釣りキャンプを始めて10年以上やってきても、いまだに年に何回かはやらかします。

特に多いのがライト系(ヘッドランプの電池切れ・予備ランタン忘れ)と、小物系(仕掛けの替えバリ・ハリスを家に置いてきた)。毎回「次は忘れない」と思うのに忘れる。なぜ忘れるかというと、たぶん「これは当たり前すぎて確認するまでもない」と思っている道具ほど抜けるんですよね。ロッドやクーラーみたいな大物は絶対に忘れない。忘れるのは、財布の中に入れておけばよかった替えバリとか、前日に充電しておけば済んだヘッドランプとか、地味で小さくて、でもないと致命的なやつばかり。

それでおれが学んだのは、「頭で覚えようとしない」ことです。記憶は裏切る。だからリストにして紙か写真で残し、出発前に一回ぜんぶ並べて目で確認する。これだけで忘れ物が半分以下になりました。以下、おれが何度も痛い目に遭いながら固めてきた4分類のリストを正直に書いていきます。あなたが同じミスをしないで済むなら、おれの失敗にも意味があったというものです。


釣り道具

必須(これがないと釣りにならない)

  • ロッド・リール(リールにラインが巻いてあるか確認)
  • タックルボックス(仕掛け・ルアー・フック)
  • ハサミ・フィッシュグリップ・ラジオペンチ
  • クーラーボックス(保冷剤込み)
  • 魚を入れるビニール袋またはビク

ここで一番やりがちなのが「リールにラインが巻いてあるか確認」を飛ばすこと。おれは管理釣り場用にダイワのプレッソを使うんですが、前回ライントラブルでラインをごっそり抜いたまま放置していて、現地で気づいて青ざめたことがあります。パックロッドのルアーマチックを持っていったときも、ティップを継ぐ部品が中で固着していて、寒い朝に手がかじかんだまま格闘するはめになりました。だから今は、家を出る前にロッドを一回伸ばしてリールを巻いてみる。たった30秒の確認で、現地での絶望が消えます。

フィッシュグリップとラジオペンチは「魚を触る派か触らない派か」で意見が分かれますが、おれは絶対に持っていきます。歯のある魚や、ヒレが鋭い魚を素手で扱うと、夜の暗い中だと特に危ない。ラジオペンチは飲まれたフックを外すときに本当に助かるし、ラインを切るハサミも兼用できるものを選ぶと荷物が一個減ります。判断基準は「素手でやってケガしそうな作業を肩代わりしてくれるかどうか」。それで選べばだいたい間違いません。

よく忘れるもの

  • 仕掛けの予備(多すぎるくらい持っていく)
  • 予備ライン・ハリス
  • フック外し(プライヤー)
  • 予備ルアーケース(タックルボックスに入れっぱなしにしておく)

仕掛けの予備は「多すぎるくらい」と書きましたが、これは本気です。釣れている時間ほど根がかりやライン切れは連発するもので、ちょうど時合いに入った瞬間に仕掛けを失って、補充がなくて指をくわえて見ているしかなかった——あの悔しさは一度味わえば二度と忘れません。だから替えバリ・ハリス・仕掛けは「これだけあれば足りる」と思った量の倍を持っていきます。かさばるものでもないので、リスクとコストを天秤にかければ、多めに持つ一択です。

予備ルアーケースをタックルボックスに入れっぱなしにしておく、という小ワザも地味に効きます。出発のたびに「あれ入れたっけ」と考える工程をなくすと、それだけ忘れ物の入り口が一個減る。忘れ物対策の本質は「考える回数を減らす」ことだと、おれは思っています。


キャンプ道具

テント泊の場合

  • テント・グランドシート・ペグ・ハンマー
  • シュラフ(気温-5℃くらいの予備力があると安心)
  • マット(インフレータブルが収納コンパクト)
  • ヘッドランプ×2(1個は予備。電池確認必須)

シュラフの「予備力」というのは、表示されている快適温度より少し寒くても耐えられる余裕のことです。おれが使っているモンベルのダウンハガー650は快適温度がだいたい-7℃なので、丹沢の渓流沿いみたいに夜冷え込む場所でも安心して眠れます。ここでよくある失敗が、「夏だから薄いやつでいいや」と油断すること。標高のある場所や谷沿いは、日が落ちると平地とは別世界みたいに冷えます。寒くて一睡もできないと、翌朝の釣りの集中力がごっそり削られる。睡眠は釣果に直結すると、おれは本気で思っています。

マットを甘く見ないでほしいというのも、失敗から得た教訓です。最初に薄いウレタンマットで地面に寝たとき、地面の冷たさが背中から直接這い上がってきて、寒さで何度も目が覚めました。今はインフレータブルの厚手を使っていて、これに変えてから睡眠の質がまるで違う。地面との間に空気の層が一枚あるかないかで、夜の快適さが天と地ほど変わります。収納がコンパクトなのも軽バンに積むうえでありがたい。

車中泊の場合

  • 車中泊マット・枕
  • 窓の目隠しシェード
  • モバイルバッテリーまたはポータブル電源
  • 換気用扇風機(夏)

おれは今、ハイゼットカーゴで車中泊しているんですが、車中泊の快適さを決めるのは「フラットな寝床」と「目隠し」と「電源」の3点だと感じています。窓の目隠しシェードは防犯と安眠の両方に効きます。外から中が見えるかどうかは、想像以上に落ち着きを左右する。明け方に外が明るくなって眠りを邪魔されることも防げます。

電源まわりは、おれの場合ポータブル電源を積んでいます。最初はJackery 708という小さめのモデルから入って、今はもう少し容量の大きいものをメインにしているんですが、夏に扇風機を一晩回したり、スマホやライトを充電したりするには、ある程度の容量があった方が安心です。ただ、いきなり大容量を買う必要はなくて、自分の使い方を把握してから選べばいい。最初は小さいので始めて、足りないと感じたらステップアップする。これがいちばん失敗しない順番だと、おれは思っています。



食料・調理道具

食料(1泊2食の目安)

  • 夜ご飯の食材(釣れた魚で補完できるが、釣れない前提で用意する)
  • 朝ご飯(シンプルに済ませる:カップ麺・レトルト・パン)
  • おやつ・行動食
  • 飲料水(2L以上)

「釣れた魚で晩飯」というのは釣りキャンプの最高の夢なんですが、これを当てにして食材を持っていかないと、坊主だった日に地獄を見ます。おれも昔、那珂川で「絶対釣れるから」と意気込んで食材を最小限にしたら、その日に限ってまったく釣れず、ヘッドランプの灯りの下でひもじい思いをしました。あれ以来、晩飯は「釣れなくても成立する分」を必ず積む。釣れたらおかずが一品増えてラッキー、くらいの心構えがちょうどいい。期待は心の中だけにとどめて、腹は別腹で守るのが鉄則です。

朝ご飯をシンプルにするのには理由があって、朝マズメに釣りをしたいなら、朝はとにかく時間が惜しいからです。凝った料理を作っている間に時合いが終わってしまう。だからカップ麺やレトルトみたいに、お湯を沸かすだけ・温めるだけで済むものを選びます。飲料水を2L以上と書いたのは、調理にも手洗いにも、いざというときの体調管理にも水が要るから。水場のない場所だと、水の有無が一日の余裕を決めます。

調理道具

  • バーナー・ガスカートリッジ(残量確認)
  • クッカー(メスティンが汎用的)
  • 折りたたみ食器・箸・スプーン
  • ウェットティッシュ・キッチンペーパー

ガスカートリッジの残量確認は、ほんとうに何度言っても足りないくらい大事です。前回の残りを「まだ入ってるだろう」と思って持っていったら、お湯を沸かしている途中で火が消えて、冷たいカップ麺を半分だけ食べた夜があります。あれ以来、カートリッジは振ってみて重さを確かめるか、不安なら新品を一本足す。たかが数百円のケチりで一晩の食事を失うのは、割に合わなさすぎます。

クッカーはメスティンが一個あればだいたい何でもできる、という意味で汎用的です。米も炊けるし、麺もゆでられるし、おかずも温められる。道具を増やしたくない人ほど、一個で何役もこなせるものを選ぶといい。これは「荷物を減らすか、快適さを取るか」の永遠の悩みに対する、おれなりの折り合いのつけ方です。軽バンに積めるからとあれもこれも持っていくと、結局使わない道具を運んで帰るだけになる。まぁ、楽しけりゃいいよねの精神で、必要十分のラインを自分で探っていくのが釣りキャンプの面白さでもあります。


衛生・安全

  • 虫除けスプレー(夏〜秋は必須)
  • 日焼け止め
  • 救急セット(絆創膏・消毒液)
  • レインウェア(天気が変わりやすい場所では常備)
  • モバイルバッテリー(スマホ・GPS用)

ここは「あってよかった」より「なくて困った」が記憶に残るジャンルです。虫除けは夏から秋にかけて、渓流沿いや林道のそばだと本気でないと夜が拷問になります。蚊やブヨにやられると、釣りどころか眠ることすらできない。日焼け止めも、水辺は照り返しがきつくて、一日で顔が真っ赤に焼けます。これを軽く見て、翌日ヒリヒリして釣りに集中できなかったことが何度もある。

レインウェアを「天気が変わりやすい場所では常備」と書いたのには、痛い経験があります。房総の磯で、出発時はあんなに晴れていたのに、午後から急に雲行きが怪しくなって本降りになり、ずぶ濡れで震えながら撤収したことがある。海沿いや山沿いは、天気予報がアテにならないくらい変わります。濡れて体温を奪われるのは、ただ不快なだけじゃなくて、寒い時期だと命にかかわる。だからレインウェアは「使わなければ使わないでいい保険」として、おれは荷物に常駐させています。

モバイルバッテリーは、スマホの地図やGPSを使う人なら必須です。釣り場まで知らない林道を走っていって、帰り道でスマホの電池が切れたら、その時点で遭難一歩手前。連絡手段でもあるので、ここはケチるところじゃありません。安全装備は「使わずに済んだ」が最高の結果。出番がないことを祈りながら、それでも必ず積んでおくものです。


「次から忘れない」と何度思ったもの一覧

  1. ヘッドランプの予備電池(または充電確認)
  2. 釣り用グローブ(夜は寒い)
  3. ガスカートリッジの残量確認
  4. クーラーボックスの保冷剤(前日に凍らせる)
  5. ゴミ袋(少なくとも3枚。釣り場のゴミは必ず持ち帰る)

この5つは、おれが「次は絶対忘れない」と心に誓っては、また忘れてきた殿堂入りメンバーです。釣り用グローブは、昼間は要らないと思っても、夜釣りや明け方の冷え込みでは手がかじかんで仕掛けが結べなくなる。素手で冷たいラインを扱うのは、想像以上にしんどい作業です。

ゴミ袋を3枚と書いたのは、釣り場のゴミ問題への、おれなりの最低限の責任です。釣りキャンプができるのは、その場所を使わせてもらえているから。先人が残したゴミで釣り禁止になった場所を、おれは何ヶ所も知っています。自分が出したゴミはもちろん、できれば落ちているゴミも一個拾って帰る。そういう小さな積み重ねが、おれたちが釣りを続けられる場所を守ることにつながると、本気で思っています。だからゴミ袋は、忘れ物リストの中でいちばん「忘れちゃいけない」やつです。

この一覧を見て気づくのは、忘れるものに共通点があることです。どれも安くて、小さくて、地味。でもないと一日が台無しになる。だからこそ、忘れ物対策は「立派な道具を揃える」ことじゃなくて、「地味なやつを確実に積む仕組みを作る」ことなんだと思います。



まとめ

1泊釣りキャンプの道具は「釣り道具・キャンプ道具・調理道具・安全装備」の4分類で整理すると漏れが減ります。出発前に写真に撮って確認する習慣もおすすめ。なぜ写真かというと、紙のリストはチェックしたつもりで見落とすけれど、ぜんぶ床に並べて一枚撮ると「足りないもの」が視覚で一発でわかるからです。あとから「あれ積んだっけ」と不安になったとき、その写真を見返せば確認もできる。おれはこのやり方に変えてから、現地での「あ、忘れた」がぐっと減りました。

道具選びで悩んだときの判断基準も、最後にひとつ。「それがないと一日が台無しになるか?」で考えると、優先順位がはっきりします。ヘッドランプ・保冷剤・ガス・仕掛けの予備みたいに、欠けると致命傷になるものから確実に。逆に、あれば快適だけどなくても死なないものは、慣れてから足していけばいい。最初からフル装備を目指すと荷物も予算もパンクするので、軽バンに積める範囲で、自分の釣りに本当に必要なものを少しずつ見極めていくのが長続きのコツです。

まぁ、何か忘れても現地でなんとかなることも多いのが、釣りキャンプの懐の深さだと思います。完璧を目指して身構えるより、多少抜けがあっても「まぁ、楽しけりゃいいよね」と笑えるくらいの気持ちで出かけたほうが、結局いい一日になる。忘れ物リストは、その「楽しい」を一個でも多く守るためのお守りみたいなものだと、おれは思っています。


よくある質問

Q. 釣りキャンプの道具はどうやって整理すれば漏れが減りますか?

「釣り道具・キャンプ道具・調理道具・安全装備」の4分類で考えると漏れが減ります。出発前に並べて写真に撮る習慣もおすすめで、後から「あれ持ったっけ」と確認しやすくなります。

Q. 釣りキャンプで一番よく忘れるものは何ですか?

ヘッドランプの電池切れと充電確認忘れ、釣り仕掛けの予備、ガスカートリッジの残量確認、クーラーボックスの保冷剤の凍らせ忘れが定番ミスです。出発前日に確認するルーティンを作るといいです。

Q. 釣りキャンプのクーラーボックスはハードとソフトどちらがいいですか?

釣りキャンプには冷えが長持ちするハードクーラーが向いています。釣った魚の鮮度保持を考えると、保冷力の差が大きく出ます。前日夜から保冷剤を凍らせておくのが大前提です。

Q. 釣りキャンプに初めて行くとき食料はどれくらい用意すればいいですか?

釣れた魚で補完できますが、釣れない前提で用意するのが鉄則です。夜ご飯の食材フル、朝ご飯はカップ麺やレトルトでシンプルに、飲料水2L以上を目安にすると安心です。

Q. 車中泊と テント泊どちらが釣りキャンプに向いていますか?

軽バンの車中泊なら荷物の積み下ろしがしやすく機動性も高いです。テント泊は自由度が高いですが荷物が増えます。初めての釣りキャンプなら荷物管理が楽な車中泊から試すのがおすすめです。


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