メスティンで米を炊くのに最初は3回失敗しました。
焦がす・半生・水が多くてべちゃべちゃ。「なんで炊飯器じゃなくてこんな面倒なことを」と思いながら練習して、今はほぼ失敗しなくなりました。
正直なところ、最初はメスティンって「映え狙いのギア」くらいに思っていたんですよ。でも4〜5回使ううちに、一人分をちょうどよく作れるサイズ感と、洗い物が少ない快適さが本当に助かるものだとわかった。今では釣りキャンプの道具リストから外せない存在になっています。
最大の失敗談——炊き込みご飯を真っ黒にした朝
3回目の失敗がいちばん壮絶でした。
前の晩に釣ったアジを使って炊き込みご飯を作ろうとして、醤油を「いつもの感覚」で入れたのが間違いの始まり。正確に言うと、液体が多すぎると焦げやすいのに、調味料で増えた水分量を計算に入れなかったんですよ。
N-VANから漂ってくる煙のにおいで気づいたときにはもう遅くて、フタを開けたらご飯の下半分が真っ黒。上の方は半生のまま残っているという、なかなか見たことのない仕上がりでした。
まぁ、焦げた部分をそぎ落として食べましたけどね。正直なところ、その日のアジ飯は半分くらいしか食べられなかった。
炊き込みご飯で失敗しないポイント
この経験から学んだことが2つあります。
1つ目は「調味料を入れた分だけ水を減らす」こと。醤油大さじ1を入れたら水を15ml減らすくらいの感覚で調整すると、べちゃべちゃにも焦げにもなりにくい。
2つ目は「弱火をもっと弱く」。バーナーの場合、おれは最初「弱火」と思って使っていた火力が、実はけっこう強かった。シングルバーナーの弱火は思った以上に強いので、五徳の上にゴトクを重ねてかさ上げするか、固形燃料に切り替えるのがいちばん安定します。
フタが閉まらなかった事件
もうひとつ正直なところを話すと、フタが閉まらなくて笑ったことがあります。
キャンプ当日の朝、メスティンに具材を詰め込みすぎて、フタを押さえても浮いたままの状態になってしまったんですよ。アジを2匹そのまま載せようとしていたので、当然ですが。
あの日から「釣れた魚は必ず三枚おろしにしてから使う」と決めました。長さがはみ出ていてもフタが閉まらないので、切り身を内側に収まるサイズに切ることも大事。ちょっとした手間ですが、フタをしっかり閉めて蒸らせると仕上がりがぜんぜん違う。
メスティン炊飯の基本
水加減は「指1本分」で覚える
お米を研いでメスティンに入れ、人差し指を米の表面に置いて第一関節くらいまで水を入れる。米1合に対して水180〜200mlの目安も合わせておくと安定します。
30分の浸水が大事
浸水なしで炊こうとすると芯が残りやすい。釣りの準備をしながら30分水に浸けておくだけで、仕上がりがかなり変わります。
弱火で12〜15分
固形燃料(25g)なら燃え尽きるまで放置でOK。バーナーなら弱火で12〜15分。蒸気が出なくなったらふたをタオルで包んで10分蒸らす。
釣りキャンプで作り続けた3品
釣り飯炊き込みご飯
釣れたアジやイワシを三枚におろして塩を振り、米の上に載せて炊くだけ。醤油少量・みりん少量・だし顆粒を加えると味がまとまります。シンプルだけど魚の旨みが米に移って美味い。
コツは、魚の水気をきちんとキッチンペーパーで拭いてから米の上に置くこと。水分が余分に入ると炊き上がりがべちゃっとします。あと、みりんは必ず入れた方がいい。艶と甘みが加わって、なんでもない塩醤油が格段においしくなります。
チーズリゾット(失敗が少ない)
炊飯より簡単なのがリゾット。米を炒めずに水とコンソメで煮て、水気がなくなったらチーズを加えるだけ。粉チーズを一袋持っておくとキャンプ飯のバリエーションが増えます。
これ、釣りの前夜に疲れて「あまり頑張りたくない」夜にちょうどいい。コンソメ1個と水300ml、米80g程度を入れて中火で10分、あとは粉チーズを大さじ2〜3ぶちこむだけ。釣れなかった日のメンタル回復にもなります。
パスタ(一人分ならメスティンで折って茹でられる)
スパゲッティを半分に折ってメスティンに入れると1合サイズでも茹でられる。レトルトのパスタソースと合わせれば10分で完成。洗い物が少ないのが助かる。
まぁ、ハイゼットカーゴの車内でお湯が沸くのを待ちながら食べる炭水化物というのは、なぜかおいしく感じるんですよ。出先の疲れで味覚が鋭くなっているのか、それとも解放感なのか。正直なところ、自分でもわかっていないけれど。
番外編——固形燃料 vs バーナーどちらが楽か
おれはしばらく「固形燃料の方がほったらかしにできて楽」と思っていたのですが、実際にはどちらにも使いどころがあります。
固形燃料(25g)のメリット
燃え尽きるまで放置でいい、という点が最大のメリット。火力調整ゼロで炊けるので、炊飯中に釣りの準備をしたいときに重宝します。ただし、冬場は燃焼時間が短くなることがあって、芯が残りやすい。気温が低いと予備の固形燃料を追加する必要が出てくる。
バーナーのメリット
火力をコントロールできるので、炊き込みご飯のような「調整が必要な調理」に向いています。弱火〜中火を使い分けられる分、パスタやリゾットにも幅広く対応できる。ただし目を離せない。
正直なところ、おれは今は「炊飯は固形燃料・それ以外はバーナー」と使い分けています。ハイゼットカーゴの荷室スペースに両方入れておいても大した重量にならないので、どちらも持ち歩いています。
メスティンのメンテナンス
使用後は食器用洗剤で洗ってOK。ただし焦げ付いたらクエン酸水(水300ml+クエン酸小さじ1)を入れて沸かすと落ちやすい。無理にゴシゴシすると表面が傷みます。
シーズンオフは完全に乾かしてから保管する。内側に薄くオリーブオイルを塗っておくと錆びにくくなります。
ひとつ後悔しているのは、最初に買ったメスティンをシーズン後に保管するとき、ほんのわずかに水分が残った状態でケースに入れてしまったこと。翌春に出してみたら内側に白っぽい腐食の跡がついていました。アルミは水に弱いわけではないのですが、閉め切った保管ではやはり湿気が影響するようです。それ以来、帰宅後は蓋を開けたまま丸1日室内に置いてから保管するようにしています。
まとめ
メスティンは最初の炊飯さえ慣れれば、あとは応用が効くクッカーです。釣りキャンプなら釣れた魚をそのまま炊き込みに使えるのが最高の使い方。
まぁ、3回失敗するのも通過儀礼だと思っています。固形燃料の量と調味料の水分量さえ覚えてしまえば、あとは繰り返すほど「自分の火加減」ができあがってくる。それが道具に慣れるということかなと。
セロー225で山道を走ってたどり着いたキャンプ場で、自分で釣った魚をメスティンで炊き込みにして食べる。これ、正直なところ生活の中でいちばん豊かな瞬間かもしれません。
よくある質問
Q: メスティンで米を炊くときの水の量はどれくらいですか?
A: 米1合に対して水180〜200mlが基本です。指の第一関節を目安にする方法も覚えておくと便利で、米の表面に人差し指を置いて関節まで浸るくらいが目安になります。炊き込みご飯など調味料を入れる場合は、その分だけ水を減らして調整してください。
Q: 固形燃料とバーナー、どちらがメスティン炊飯に向いていますか?
A: 炊飯だけなら固形燃料(25g)がほったらかしにできておすすめです。燃え尽きるまで放置して蒸らすだけで、火力調整不要で安定して炊けます。ただし冬場は燃焼時間が短くなるので、気温が低い時期はバーナーで弱火コントロールする方が確実です。
Q: メスティンで釣った魚を炊き込みご飯にするとき、注意点はありますか?
A: 三枚おろしにして内側に収まるサイズに切ることと、水気をキッチンペーパーでしっかり拭いてから使うことが大切です。フタが閉まらないと蒸気が逃げて仕上がりが悪くなるため、食材の大きさは事前に確認してください。醤油やみりんなど液体の調味料を入れる分は水の量を減らすことも忘れずに。
Q: メスティンの焦げはどうやって落としますか?
A: 水300mlにクエン酸小さじ1を溶かし、メスティンに入れて火にかけて沸かすと焦げが浮きやすくなります。金属たわしや硬いものでこすると表面が傷むので、柔らかいスポンジで優しく取り除いてください。シーズン後の保管前は完全に乾燥させてから片付けると、次シーズンも状態よく使えます。
Q: メスティンのサイズはどれを選べばいいですか?
A: 一人でキャンプ飯を作るなら1合サイズ(トランギアの標準メスティン)で十分です。2〜3人分や米以外のパスタ・煮込み料理もしたいなら「ラージメスティン」が汎用性が高くおすすめです。おれは標準サイズとラージを両方持っていて、一人釣りキャンプには標準サイズだけ持っていきます。