【結論から先に】
- 堤防やサーフで、じっと待つ釣り(サビキ・ウキ釣り・投げ釣り)→ イージス防水防寒スーツ1着でかなり足りる
- 歩き回るランガンや、キャストを連発する釣り → 中わた入りは暑くなりやすい。脱ぎ着で調整できる形のほうが向く
- 氷点下の朝や、風を遮るものがない釣り場 → スーツだけでは足りない。下に着るインナーで差がつく
去年の12月、おれは「防水のレインスーツがあるから冬も平気だろう」と思って、夜明け前の堤防に立ちました。
結果は、雨は1滴も染みないのに、体の芯がずっと冷えている状態。サビキでアジを待つだけの釣りなのに、2時間たたないうちに足の指が痛くなって、早めに撤収しました。
あのとき分かったのは、防水と防寒は別物ということです。
今回は、ワークマンの「イージス防水防寒スーツ」が冬の釣りでどこまで使えるのか、向いている釣りと足りない場面を整理します。
イージス防水防寒スーツとは
ワークマンの防水防寒ウェアで、ジャケットとパンツの上下セットです。報じられている内容は次のとおりです(ねとらぼリサーチなどの記事より)。
- 価格: 上下セットで4,900円
- 耐水圧: 10,000mm(雨や雪の水を通しにくい水準)
- 中わた入り: 防水と保温を1着で
- 用途別の設計: 釣り、バイク、ウィンタースポーツ、仕事など
- 透湿度: 表地で20,000g/㎡・24時間とされています(裏地の数値は記載がありませんでした)
仕様や価格は年によって変わります。買う前にワークマンの公式サイトか店頭で、今年のモデルを確認してください。
もうひとつ注意が必要なのは在庫です。購入者の声には「昨年は在庫なしだった」というものがあり、店舗やサイズによっては手に入りにくい時期があるようです。気になるなら早めに店へ行くのが無難です。
向いている釣りと、向いていない釣り
おれの使い分けを表にするとこうなります。
| 釣りのスタイル | イージス防水防寒スーツ | 理由 |
|---|---|---|
| 堤防のサビキ・ウキ釣り | ◎ | 動かない時間が長く、保温がそのまま効く |
| サーフの投げ釣り | ○ | 風を防げる。キャストが多いと暑くなる |
| 夜釣り・朝マズメ待ち | ◎ | 明け方の冷え込みに強い |
| エギングなどのランガン | △ | 歩いてキャストする釣りは汗をかく |
| 渓流 | △ | 川に入るなら別にウェーダーが必要 |
中わた入りのウェアは、止まっているときは頼もしい反面、動くと暑くなります。ランガンをする日は、薄手のインナーを減らすか、ミドルレイヤーを脱げる服にしておくと失敗が減ります。
ワークマンの防水レインスーツとの違い
おれは前にワークマンの防水レインスーツ(ヒマラヤ・ワークマン・ユニクロ比較の記事に書いたやつ)を、秋から冬にかけて使っていました。雨には強いんですが、中わたが入っていないので、気温が下がると風が抜けたときの寒さがそのまま体に来ます。
だから去年の12月は冷えた。レインスーツは「濡れない服」で、イージスは「濡れない上に温かい服」という違いです。
冬の釣りに行く頻度が多いなら、レインスーツを買い足すよりも防水防寒のほうが話が早いです。春から秋の雨用には、いままでのレインスーツをそのまま使えます。
スーツの下に何を着るか
イージスを買えば終わり、ではありません。防寒の優先順位は、体幹(首・胸・腹)→足元→手先の順です。この順番の話は、冬釣りの防寒対策にまとめてあります。
スーツの下は、次の3つを意識すると失敗しません。
- 一番下は汗を逃がすインナー: 綿は濡れると冷えるので避ける
- その上に薄手の保温着: フリースなど。暑くなったら脱げる
- 首元と手首の隙間を埋める: ネックウォーマーや手袋で冷気の入り口を塞ぐ
使うときに気をつけたいこと
良いところばかりではないので、気になった点も書いておきます。
- 動きにくさ: 中わた入りは生地がふくらむ分、肩まわりが動かしにくくなる。キャストの多い日は思ったより疲れる
- 蒸れ: 車を降りて釣り場まで歩くと汗をかく。着いてすぐ座る釣りなら問題ないが、歩く距離が長い日は途中でジャケットを開けて調整する
- サイズ選び: 下に厚着をするなら、ワンサイズ上を試着して選んだほうがいい。ぴったりだと腕が上がらなくなる
- バイクで着る場合: 風を防ぐ点では頼もしいという購入者の声もある。ただし転倒したときのプロテクターにはならない。セローで林道に行く日は、別にプロテクターを足す
手元は、どれだけ体を温めても冷えやすい場所です。指先の自由度と保温を両立させるなら、釣り用の防寒グローブを足してください。
冷え込む日の保険にカイロ
スーツとインナーで土台を作っても、真冬の明け方はもう一押し欲しくなります。おれは背中とお腹に貼るカイロを多めに車に積んでおいて、寒い日だけ使います。
よくある質問
Q. イージス防水防寒スーツは釣りに使えますか?
使えます。防水で中わた入りなので、冬の堤防やサーフなど、止まって待つ釣りには特に向いています。歩き回る釣りでは暑くなりやすいので、下に着るものを調整してください。
Q. レインスーツと防水防寒スーツは何が違いますか?
レインスーツは雨を防ぐための服で、中わたが入っていません。防水防寒スーツは防水に加えて中わたで保温する服です。冬の釣りで寒さが気になるなら、防水防寒のほうが向いています。
Q. 下には何を着ればいいですか?
汗を逃がすインナーを一番下に着て、その上に薄手のフリースなどを重ねるのが基本です。綿は濡れると体温を奪うので避けてください。
Q. サイズはどう選べばいいですか?
下に厚着をするなら、ワンサイズ上を試着して選ぶと動きやすくなります。腕を上げたりキャストの動きをしたりして、肩が引っかからないか店頭で確かめるのが確実です。
まとめ
4,900円で防水と防寒が1着に収まるのは、冬の釣りの入口としてかなり強いです。止まって待つ釣りなら、これだけでも「寒くて帰りたい」がだいぶ減ります。
そのうえで足りない分は、インナーと手元と首元を足して作る。去年のおれみたいに、防水だけで冬の堤防に立つのは避けてください。
まぁ、楽しけりゃいいよね。ただし、寒さで釣りが嫌いになる前に装備は整えておく。これは買って損なかった、と言える順番で揃えるのがおすすめです。