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創作やまちゃんは架空のキャラクターです。エピソードは取材・調査にもとづく創作であり、実体験ではありません(詳細

春に大型アオリイカを初めて釣った話を書いてから、隣で竿を出していたおじさんに言われた一言がずっと引っかかっていました。

「兄ちゃん、秋のほうが絶対楽しいよ。数が出るから」

春は3時間粘って1杯、というギリギリの勝負だった。それはそれで忘れられない感触だったけど、正直「もっと気軽に何杯も釣れる釣りってどんな感じなんだろう」という好奇心もありました。秋になって新子(しんこ)と呼ばれる小型のアオリイカが接岸してくると聞いて、いてもたってもいられず港に向かいました。


秋のアオリイカは「新子」の数釣りシーズン

春のアオリイカは産卵のために接岸してくる親イカで、型は大きいけど数は出にくい。対して秋に釣れるのは、その春から夏にかけて生まれた「新子」と呼ばれる小型のイカです。

9月頃から接岸が始まり、10〜11月にかけてサイズがどんどん大きくなっていきます。最初は胴長10cm前後の可愛いサイズですが、11月末には20cm近くまで育つこともある。同じ「秋イカ」でも、シーズン初期と終盤で狙うべきサイズ感がまるで違うんです。

一番の違いは数です。新子は群れで接岸するので、当たれば連発することも珍しくない。春が「一発勝負の重み」だとしたら、秋は「テンポよく何杯も掛ける楽しさ」。おれみたいに飛距離もしゃくりもまだ怪しい初心者にとって、これはありがたいシーズンでした。チャンスの回数がそもそも多いから、多少のミスをリカバーする余地があるんです。


春のタックルそのままで挑んで気づいたこと

春に揃えたタックル(エメラルダスAIRとシマノ2500番)をそのまま持っていって、最初は同じ3.5号のエギを結びました。

結果、アタリはあるのに乗らない。竿先にコンッと小さな反応が出るのに、合わせを入れてもスカスカ。何回か繰り返して、ようやく「これ、イカのサイズにエギが合ってないんじゃないか」と気づきました。

新子はまだ口も小さいし、大きいエギを抱えきれないんです。春の大型狙いで使っていた3.5号は、この時期の新子には明らかにオーバーサイズでした。道具は同じでも、エギのサイズだけは季節でちゃんと使い分けないといけないと、このとき初めて実感しました。



サイズを落としたら、その日のうちに連発した

釣具屋に走って2.5号のエギに変えたら、世界が変わりました。同じポイント、同じ潮、同じ時間帯なのに、さっきまでコンッとしか反応しなかったのが、はっきり竿先に乗る強めのアタリに変わったんです。

1杯釣れたら、群れが散っていない限りその周辺にまだ仲間がいることが多い。同じ場所にすぐエギを投げ直すと、また乗る。この日は最終的に4杯。春に3時間かけて1杯だったことを考えると、正直「秋、こんなに違うのか」と驚きました。

新子はサイズが小さい分、引きも春のイカほど強烈ではありません。でも数が出る分、しゃくりのリズムやフォールの取り方を何度も練習できるのが大きい。おれの場合、この秋の数釣りで初めて「アタリの感触」を体に覚えさせることができた気がします。春でいきなり型狙いをやっていたら、たぶんもっと苦労していたと思います。


新子は数釣りできる分、持ち帰りサイズの見極めも大事

数が出るとつい欲張って全部持ち帰りたくなりますが、シーズン初期の新子はまだ胴長10cm前後としっかり小さいです。可食部も少ないので、無理に持ち帰ってもさばく手間の割に身が少ない、ということもありました。

おれは目安として、胴長15cm以下はできるだけリリースして、ある程度育った個体を持ち帰るようにしています。次のシーズンにもっと大きく育って戻ってきてくれたら、それはそれで楽しみが増える。目先の数より、来年も楽しめる釣り場であってほしいという気持ちのほうが強いです。



その日の夜、キャンプ場でまとめて捌いた

車中泊釣行のいいところは、釣ったその日のうちに食べられることです。新子は身が薄い分、火を通しすぎるとすぐ硬くなってしまうので、さっと炙る程度が一番おいしいと感じました。

小さいのでさばく手間も春の大型より断然楽です。数釣りできた日は、ゲソも胴もまとめてホイル焼きにして、シンプルに塩とレモンで食べるのがおれのお気に入り。数が出る釣りは、その分キャンプの食卓も賑やかになるのがいいところです。



まとめ

秋の新子エギングは、春の大型一発勝負とは全く違う釣りでした。数が出る分、しゃくりやフォールのコツを実戦で何度も練習できるし、道具さえエギのサイズを合わせれば初心者でも結果が出やすい。「エギングは難しそう」と足踏みしている人がいたら、おれは春よりむしろ秋から始めるほうをすすめたいです。

まぁ、道具は同じでもエギのサイズ一つでこんなに変わるとは思ってなかった。これは買って損なかったです。


秋の新子エギングについてよく聞かれること

Q. 秋の新子エギングはいつからいつまでが狙い目ですか?

9月頃から接岸が始まり、10〜11月がサイズも数も乗ってくる最盛期です。12月に入ると水温低下とともに深場へ落ちていくので、活性が下がっていきます。

Q. 新子用のエギは何号がいいですか?

2.5〜3号が基本です。春の大型狙いで使う3.5〜4号だと新子には大きすぎて、抱きつかれても乗りにくいことが多いです。

Q. 秋のエギのカラーはどう選べばいいですか?

晴天で水が澄んでいる日中はナチュラル系、曇りや朝夕マズメなど光量が少ない時間帯はオレンジ・ピンクなどのアピール系が反応しやすいです。

Q. 新子はどのくらいのサイズから持ち帰っていいですか?

法律上の規制ではなく個人の判断になりますが、おれは胴長15cm以下は来年に向けてリリースするようにしています。数釣りできる釣り場を長く楽しむための目安です。

Q. 春と秋、初心者はどちらから始めるべきですか?

秋をすすめます。数が出るぶんアタリを取る練習の回数が多く確保できるので、しゃくりやフォールのコツを実戦で覚えやすいです。


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